トルコ・ショックの本番はこれから・・・9月に起きる金融危機

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■トルコ・ショックの本番はこれから…9月に起きる金融危機

 2018年8月15日


 トルコ・ショックはいつまで続くのか。

市場関係者が怯えている。


 13日、日経平均はトルコの通貨リラ急落を

受け、大幅安となった。

終値は前週末比440円安の2万1857円と、

約1カ月ぶりに2万2000円の大台を割り

込んだ。


 「この時期の日本は市場参加者が少なく、

株価が大きく上下に振れやすいのです。

トルコ・ショックの後遺症は長引くかもしれ

ません」(市場関係者)


 トルコリラは、13日に対米ドルで一時7リラ

近辺まで急落。

前日に比べ、一気に2割の下落となった。


 これに金融市場が慌てた。

外資系金融機関のトルコ向け債権は

約2233億ドル(約24兆5630億円)に上る。

うち7割がEU系。最も多いのがスペインで、

フランス、イタリア、ドイツと続く。


 「トルコそのものではなく、こうした国の銀行

が経営破綻するリスクが急浮上したのです。

世界的な金融危機の恐れが高まり、リスク

オフの流れが強まった。リスク資産である株

は売られたのです」

(ちばぎん証券アナリストの安藤富士男氏)


 リラ安の根は深い。

2年前、トルコのエルドアン政権へのクーデター

未遂事件にかかわったとされる米国人牧師が

逮捕、拘束された。

トランプ米大統領は牧師の解放を要求している

が、エルドアン大統領にその気はさらさらないと

いわれる。

怒ったトランプは鉄鋼の輸入制限を強化するなど

経済制裁を発動した。


 「トランプ大統領は11月の中間選挙を控え、

攻撃の手を緩めようとはしないでしょう。一方

のエルドアン大統領も6月の大統領選に勝った

ばかりだし、いまは引き下がれない。長期戦の

可能性もあります」

(第一生命経済研究所主席エコノミストの西濱徹氏)


 エルドアンは10日付のニューヨーク・タイムズ

(電子版)に論文を寄稿。

「トルコは他の友好国、同盟国を模索する」とし、

暗にアメリカとの対立姿勢を鮮明にした。


 「2001年の米同時多発テロや08年のリーマン・

ショックは9月でした。9月は暴落が起きやすい月

といえます。身構えておくべきでしょう」(金融関係者)


 トルコ発の金融危機を覚悟すべきかもしれない。


【転載終了】

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 トランプは、トルコをロシアにより深く追いやった

感じですね。


 次の記事に、関連情報を書きます。


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