翁長知事の遺志踏みにじる 「土砂投入延期」は“狸寝入り”。

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■翁長知事の遺志踏みにじる 「土砂投入延期」は“狸寝入り”

 2018年8月15日


 翁長雄志知事の急逝で来月30日に投開票

される沖縄県知事選。

最大の争点である名護市辺野古への基地移設

を巡って、官邸が怪しい動きを見せている。

政府が県側に、翁長知事の遺志である辺野古

の海の埋め立て承認撤回を知事選後に延期

するよう要請していたのだ。


 政府は引き換えに「喪に服す期間への配慮」

を理由に、辺野古沿岸への土砂投入を知事選後

に延期する意向を伝えた。

「一時休戦」を申し入れ、知事選の民意次第で

土砂投入断念もあり得るような言い分だが、

この取引は、政権側の選挙対策に過ぎない。


 「官邸は早ければ今週17日にも土砂の投入

を強行するつもりでしたが、公明党や創価学会

幹部が菅官房長官に土砂投入をやめるよう伝え

たようです。強行すれば県知事選で公明の選挙

協力を得られないため、投入延期が検討されて

いるのです。ただ、官邸は知事選の結果がどう

あれ、土砂投入の意向らしく、投入延期の意向を

示したのは投開票日まで県民の心証を損ねたく

ないだけでしょう」(官邸関係者)


 12日の下関講演で、いきなり秋の臨時国会に

自民党の改憲案を提示する方針を打ち出したのも、

石破潰しの一環だ。

つい最近まで、「改憲はスケジュールありきでは

ない」と言っていたのに、急に前のめり。

「総裁選が党員の間で(改憲の)議論を深め、

一致団結して前に進むきっかけとなることを

期待している」と発言したのも、当然、石破氏を

意識してのことだ。


 石破氏も改憲派だが、拙速な改憲には否定的

な立場。

「丁寧な手続き」を主張していて、党の改憲案に

ついても「しっかり議論し、最低限、党議決定の

プロセスが必要だ」と言っている。


 「石破さんとしては、憲法観も総裁選の争点の

ひとつにしたいのでしょうが、総理は真っ向から

改憲論議を挑むことは避け、総裁選での勝利と

いう結果で石破さんを封じ込めるつもりです。

細かい論点については議論せず、改憲だけを

前面に掲げていれば石破さんとの差は明確に

ならず、争点にもならない。総裁選に勝てば、

総理は『党内の合意を得た』と大手を振って、

自身の案で改憲を主導しようとするでしょう。

国会議員票の8割を固めて、“確実に勝てる”と

判断したから、候補者同士の政策論争の場は

できる限り設けずに選挙戦を終わらせようとして

います。論戦なら優位に立てると考えて、総理に

論争を呼びかけている石破さんは甘いですね」

(自民党中堅議員)


 安倍首相がいまだに正式な出馬宣言をして

いないのも、石破氏との政策論争の機会を

極力つくらないためだ。

ギリギリに出馬宣言して、たいした論戦もない

まま勝ち逃げし、総裁選で改憲スケジュールを

既成事実化する。

総裁選は国民への改憲PRの場くらいに考えて

いるのではないか。


 「すでに選対本部もできているのに、安倍首相

が正式に立候補を表明しないまま票固めに走って

いる姿は、やはり姑息に感じます。この国のトップ

リーダーを決める選挙なのだから、お互い堂々と

論争をして欲しい。それが総裁の正当性を担保

することにもなるはずです。議論から逃げ、数の力

でごまかして、『勝ったから私が正しい』という態度

で好き放題やるのは、安倍首相のいつものパターン

ですが、そんな茶番の総裁選を見せられたら、

自民党は国民から愛想を尽かされ、そのうち世界

からも相手にされなくなりますよ」

(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)


 自民党議員も党員も、本当にこれでいいのか、

「自由」と「民主」を標榜するなら、なおさらマジメ

に考えた方がいい。


【転載終了】

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 沖縄市長選挙や名護市長選挙はいずれも

保守系が勝利しています。


 沖縄の真意はどこにあるのでしょう?


 沖縄県知事選で保守系が勝利すれば、

沖縄は辺野古移転を受け入れたと認識

されます。


 ところで、安倍首相は国の内外から

嫌われていることは認識しているような

気がしますが?


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