河野デジタル相どの口が?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■河野デジタル相どの口が?
「デジタル化は温かく優しい社会をつくる
ため」の笑止
公開日:2023/09/06
■集中企画・マイナ狂騒(47)
ゴリ押し「デジタル化」のどこが温かくて
優しいのか(河野太郎デジタル相)
/(C)日刊ゲンダイ
「デジタル化は温かく優しい社会をつくる
ためのひとつの手段」──。
3日に鹿児島市内で行われた講演で、
そう説明した河野太郎デジタル相。
マイナ保険証を念頭に
「安心して(マイナ)カードを持って、日頃
から使ってもらえるとありがたい」と呼び
かけた。
南日本新聞朝刊(4日付)が報じた。
どの口が言うのか。
河野大臣がゴリ押しする「デジタル化」は、
温かくもなければ優しくもない。
むしろ、高齢者や障害者などの社会的弱者
に冷たい。
マイナ保険証への移行、そして来秋に予定
されている健康保険証の廃止が、どれほど
混乱を来していることか。
そもそも、マイナ保険証は、有効期限前
に保険組合などから送られてくる従来の
保険証と異なり、5年に1回更新手続きを
しなければならない。
高齢者だろうが、障害者だろうが、更新時
には原則、役所窓口に出向かなければなら
ない。
厚労省は、介護保険や障害福祉のサービ
スを受けているマイナ保険証の保有者を
「要配慮者」として、資格確認書との
「2枚持ち」を認めている。
ただし、要配慮者の全員が資格確認書を
交付される想定かといえば、そうでもない。
■高齢者や障害者に負担を強いる社会は
温かく優しいか
「原則申請」が強いられる・・・
(写真はイメージ)
厚労省が先月24日の「社会保障審議会医療
保険部会」で示した保険証廃止に伴うコスト
削減効果の試算によれば、要配慮者のうち
「半数」に資格確認書が交付されることが
前提になっている。
残り半数について資格確認書の交付は想定さ
れていないが、立憲民主党の国対ヒアリング
で厚労省は「試算と制度設計は分けて考える
必要がある」と強弁していた。
国対ヒアリングに参加している山井和則
衆院議員がこう言う。
「問題なのは、高齢者も障害者も、マイナ保
険証と資格確認書はいずれも申請が原則とい
う点です。身体の不自由な人にとって『原則
申請』が強いられる社会は、『温かく優しい』
と言えるでしょうか。そもそも、マイナ保険
証と資格確認書の『2枚持ち』の可能性があ
ること自体、デジタル化の趣旨からすれば、
おかしな話です」
要配慮者がマイナ保険証の登録を解除して
資格確認書を申請したとしても、更新時に
申請なしで手元に届く「職権交付」がいつま
で適用されるのかは不明だ。
「厚労省は『当分の間』は『職権交付』を
続けるとしていますが、具体的な期間はハッ
キリしていません」(山井議員)
高齢者や障害者に負担を強いて、何が
「温かく優しい社会」だ。
【転載終了】
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これだけ長い期間システム開発、実施
しようとしているのに、いまだまともな
運用ができない国。
大丈夫か?
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