安倍さんは日本中に非常に悪い見本を示している。

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【転載開始】


 「安倍三選に大義名分はない」自民党の重鎮、

 村上誠一郎議員が斬る


■安倍さんは日本中に非常に悪い見本を示している


──安倍首相の党総裁三選の流れが出来つつあります。


 村上誠一郎議員(以下、村上):私は、安倍三選に

大義名分はないと思います。本来国家の指導者は

国民全体に模範を示さなければならない立場に

あります。ところが、安倍さんは日本中に非常に悪い

見本を示していると思います。


 森友、加計学園問題、南スーダンとイラクの自衛隊

の日報隠し、働き方改革法案の杜撰なデータ問題。

いずれも、安倍さんが起点となって、安倍さんの側近

や親しい友人が引き起こした不祥事です。安倍さんは、

道義的・政治的責任が問われているのです。ところが、

安倍さんにはその自覚もないし、反省もありません。


 これらの不祥事によって、財務省、文科省、防衛省、

厚労省の信用は失墜しました。これだけ多くの問題

が顕在化したにもかかわらず、行政の長である安倍

さんは一切責任をとっていません。不祥事を起こしても、

ごまかし、役人にだけ責任をとらせてやり過ごす。

それが罷り通っているのです。


 政が乱れれば、世の中全体が乱れます。政界や

官界だけではなく、社会のどこを見ても乱れ切って

います。経済界を見れば、日産やスバル等の無資格

検査、東レのデータ改ざん、東芝の粉飾決算など、

日本を代表する企業の不祥事が次々と明るみに出て

きています。


 スポーツ界を見れば、日大アメフト部のタックル事件、

日本ボクシング協会の問題など、スポーツマン精神に

悖る事件が次々と噴出しています。大阪の高校ハンド

ボール予選大会では、相手チームのエースを「ひじ鉄」

でつぶして、国体行きを決めたことが不問に付されて

います。いまや、日本の道義は完全に地に堕ちて

しまったのです。日本全体がモラルハザードに陥って

います。国民に範を示すべき指導者が、悪い見本しか

示していないからではないでしょうか。


 安倍さんは、行政の長としての責任を問われている

だけではありません。安倍政権の政策を見ても、

アベノミクスは賞味期限が切れ、外交も行き詰って

います。もはや安倍政権に存続理由はどこにもあり

ません。にもかかわらず、安倍さんは三選を目指して

います。どこに大義があるのでしょうか。


──自民党国会議員の多数は、安倍総理を支持しています。


 村上:安倍三選は異常事態です。これにストップを

かけないで、政治家として責任を果たしていると言え

るでしょうか。


 本来、国会議員は総理、県会議員は知事、市会議員

は市長をチェックすることが重要な仕事です。ところが

今や、上から下まで、議員たちは総理、知事、市長の

寵愛を受けるために忖度しているように見えます。


 国会議員の使命は、安倍さんに忠誠を誓うのでは

なく、国家と国民に忠誠を誓うことです。ところが、

自民党議員の多くが安倍さんに忠誠を誓うことが

自分の役割だと思っているように見えます。


■政治家は志、信念、矜持を持て


──なぜこのような状況になっているのですか。


 村上:小選挙区制の導入によって、公認・比例の

順位も、政治資金も執行部に握られてしまったから

です。また、小泉政権時代の郵政選挙の際、郵政

民営化に反対する議員は公認を得られず、しかも

刺客候補を立てられました。それ以来、選挙に弱い

議員たちは、執行部に逆らえば当選できないという

トラウマを抱えることになったのです。

また、見識のない自民党議員が増えている原因の

一つは、候補者選定システムにあります。書類選考

によってキャリアやルックスを見るだけで、人物の

見識を見ていないのです。だから、杉村太蔵氏、

宮崎謙介氏、中川俊直氏、杉田水脈氏といった人物

が議員になってしまうのです。欧米では、議員候補者

をまず党の職員として雇い、政策立案や選挙区での

仕事をさせて、議員としての資質を見極めています。


 いまや、国会議員たちは党幹部に媚を売り、それに

よって当選し、ポストを得ることが政治だと思い始めて

いるのです。政治家は選挙とポストのために、勇気と

正義と倫理観を失ってはいけない。政治家たるもの、

志、信念、矜持を持つべきです。官僚たちは、公務員

法改正による内閣人事局によって人事権を官邸に

握られた結果、官邸にものが言えなくなってしまいま

した。


 しかし、堕落したのは政治家や役人だけではあり

ません。国民全体が道義を失った背景には、戦後

教育の失敗だと思います。「公の精神」を取り戻す

ために、教育を再建する必要もあると思います。


──マスコミも権力に対するチェック機能を果たしていません。


 村上:マスコミは、日馬富士や和歌山のドンファン等、

さほど重要でないことを繰り返し報道して、重要なこと

を伝えていません。マスコミが萎縮したのは、安倍政権

による焚書坑儒の結果です。かつて、自民党政権は

マスコミに批判されても、マスコミを力で押さえつける

ようなことはしませんでした。ところが、安倍さんは

特定秘密保護法成立を強行し、高市早苗総務相は、

政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、電波停止

を命じる可能性について言及しました。


 何より、新聞社トップの働きかけによって、軽減税率

の中に、食品とともに新聞を盛り込んだことは、社会

の木鐸の放棄につながったのではないでしょうか。

44年間も続いてきた政治番組『時事放談』も9月末で

終了してしまいます。権力を批判できる番組がなくなり

つつあるのです。


 私は、世論調査にも疑問を抱かざるを得ません。

一般の世論調査と大手メディアの世論調査には、

あまりにも大きな乖離があります。一般の国民の

中では安倍三選を支持する人はあまり多くありま

せんが、大手メディアの世論調査では多数が安倍

三選を支持しているように報道しています。


──安倍独裁が進みつつあるのでしょうか。


 村上:民主主義が疲弊すれば、必ずファシズムが

台頭してきます。かつて1930年代に、ドイツでは

全権委任法が成立して、民主的なワイマール憲法

が葬り去られました。


 安倍政権によって強行された特定秘密保護法成立、

国家公務員法改正、集団的自衛権の解釈改憲、

共謀罪法成立などを一つのパッケージとして見れば、

すでに、実質的に全権委任法は形成されているよう

に感じます。


 戦前の大政翼賛会の時代ですら、東條内閣に反対

する議員はかなりいました。ところが、安倍さんに反対

する与党議員は数えるほどしかいません。平成の時代

にこのような事態になるとは夢にも思いませんでした。


 いまこそ、自民党議員もマスメディアも、それぞれの

矜持を取り戻して「安倍三選に大義名分はない」と主張

すべきです。


【転載終了】

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 私が今まで書いてきたことを「まとめ」として

話してくれていますね。


 自民党にも良識のある議員がいることに

少し安心しました。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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