焦点は党員票3割・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■焦点は党員票3割…
石破陣営が懸念する台風上陸と低投票率
2018年9月12日
ようやく、10日安倍首相(63)と
石破茂元幹事長(61)の共同記者会見が
行われた自民党総裁選。
すでに勝敗は決したも同然。
関心は「石破氏が党員票の3割を獲得できるか
どうか」に移っている。
安倍応援団は、なにがなんでも石破氏の党員票
獲得を3割以下に抑え込もうとシャカリキだ。
10日の共同記者会見は、石破氏が一方的に
攻め込んだ形だ。
安倍首相の政治手法を「国論を二分していいと
思わない。私は正面から国民と向き合い、理解を
いただく手法を取る」と批判。
さらに、「やりたいことは経済の再生だ」
「なぜ労働分配率が43年ぶりに最低水準になった
のか。最大の問題だ」と、アベノミクスが失敗に
終わったことをバクロ。
「地方こそ成長の力だ」と、地方経済が疲弊して
いることも指摘した。
「正直、公正、石破茂」というスローガンが、
「個人攻撃だ」と批判され、しばらくアベノミクス
批判も控えていたが、どうやら選挙中は徹底的
にアベノミクスを批判するようだ。
総裁選の焦点は、石破氏が党員票の3割を
獲得するかどうか。
共同通信が自民党員を対象に行った最新の
調査では、安倍61.0%、石破28.6%、
無回答10.4%だった。
「もし、石破さんが党員票の3割を奪ったら、
影響力を保持し、来年夏の参院選で自民党
が惨敗した時、“ポスト安倍”の最右翼となる
でしょう。逆に3割を割ったら“ポスト安倍”
レースから脱落しかねない。3割を奪うために
は、アベノミクスを批判し、現在支持してくれて
いる28.6%を固めた方が得策と判断したの
でしょう。自民党員のなかにも“安倍嫌い”は
3割はいますからね。と同時に、安倍政権との
違いを鮮明にした方が、来年夏の参院選後、
ポスト安倍が近づくと考えたのだと思う」
(政界関係者)
「石破茂を叩き潰す」と息巻いている安倍応援団
は、絶対に党員票を3割以上取らせないつもりだ。
いま、石破陣営が心配しているのは、「低投票率」
と「台風22号」だという。
「前回6年前の総裁選は、党員の投票率は
62.5%でした。今回は、もっと下がるでしょう。
街頭演説やテレビ討論の回数が少ないうえ、
安倍3選が確定し、総裁選が盛り上がっていな
いからです。投票率が下がったら、石破さんは
圧倒的に不利です。浮動票は棄権、組織票だけ
になるからです。さらに来週、関西国際空港を
麻痺させた“台風21号”よりも強烈な“台風22号”
が上陸する恐れがある。もし、また災害が発生
したら、安倍応援団が『選挙運動は自粛すべきだ』
と訴えるのは確実です。予定されている街頭演説
も中止になってしまうでしょう」(自民党関係者)
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)がこう言う。
「討論会や街頭演説会を減らすのは、自民党
の終わりの始まりですよ。本来、総裁選は党を
アピールする絶好の機会です。来年夏の参院選
を考えたら、大々的に選挙戦をやった方が得策
です。なのに、地味にやるのは、安倍首相が自分
の圧勝しか考えていないからではないか。
“我が亡き後に洪水よ来れ”ということでしょう」
もし、党員の投票率が50%を大きく下回ったら、
安倍3選の正当性が問われるのではないか。
【転載終了】
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安倍首相がどうというより、政策で
安倍首相と競う議員が石破氏しか
いなくなったことが大問題だと思い
ます。
それを良しとする国民然り。
党員票の行方に注目ですね。
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