本土支配の宜野湾市長選挙・・・
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■本土支配の宜野湾市長選挙
“土建屋の皆さん、自公候補を勝たせて
くれたら市庁舎が新しくなりますよ”
ここまで政権与党が露骨に介入 してくる
市長選挙も珍しい―
宜野湾市長選挙がきょう23日、告示
された。
自公維推薦の前副市長とオール沖縄
勢力が推す会社役員が激突する。
県知事選挙と全く同じ構図だ。
投開票日も同日の30日。
松川正則・前副市長の出陣式には
竹下亘・自民党総務会長、斉藤鉄夫・
公明党幹事長代行らが顔をそろえた。
政権与党の最高幹部は街宣車の上で
候補者 と並び、国政とのつながりを強調
した。
「ここまでやるか?」と驚いたのは、
岩国市の福田良彦市長が街宣車上に
いたことだ。福田氏は2008年の市長選挙
で、米空母艦載機の岩国基地への受け入れ
をめぐり、現職の市長と激しく争った。
草の根を分け、ドブに板を渡して一票を
獲得する選挙戦を展開した福田陣営は、
僅差で現職市長を破った。
政府からのご褒美は、ピッカピカの新庁舎
だった。
政権与党は“ 宜野湾の皆さん、特に土建屋
の皆さん、自公候補を勝たせてくれたら
市庁舎が新しくなりますよ”とでも 言うの
だろうか。
中央政府の介入を反基地闘争の古老
たちは「本土支配」と呼ぶ。
玉城デニー氏はじめオール沖縄の候補は、
東京から来た国会議員と同じ街宣車には
乗らない。
街頭演説の絵柄が自公候補と対照的なの
はこのためだ。
ラムズフェルド米国防長官をして
「世界一危険」と言わせた米軍の普天間
飛行場を抱える宜野湾市。
自公候補たちは 「危険性の除去、一刻
も早い普天間基地 の閉鎖」と壊れたテープ
レコーダーのように繰り返す。
だがSACO合意に沿ってキャンプシュワブ
の沖合い5マイルの海上にフロート(浮体)
基地を設けていれば、今頃、普天間は 閉鎖、
返還されていたのである。
お仲間の都合で辺野古を埋め立てようと
しているために、普天間の閉鎖、返還が 遅れ
ているのだ。
自公候補もマスコミも それにはダンマリを
決め込む。 小学校や保育園に米軍ヘリの部品
が落下 したりする危険な状態には、いつ終止符
が 打たれるのか。
「アメリカから、日本政府から、沖縄を
ウチナンチュの手に取り戻す。安全な 空を
子供たちのために取り戻す」。
きのうの1万人集会で玉城デニー候補 が宣言
した言葉が耳鳴りのように響く。
【転載終了】
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3選を果たした安倍首相にとって、
直後の沖縄知事選、宜野湾市長選 は
それほど重要ということなのでしょう。
特に知事選は何としても勝たなければ
ならないのだと思います。
もし負けたら、来年の統一地方選、
参議院選の行方が厳しくなり、党内に
不安が広がり、「改憲」さえ難しくなる
からでしょう。
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