玉城デニー圧勝の理由を選対幹部が明かす・・・

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 【転載開始】 


■玉城デニー圧勝の理由を選対幹部が明かす

  「本土頼みで自滅した佐喜眞陣営、沖縄主体で勝利」


  「翁長知事がしっかりと築いた礎を 

積み上げ、多くの県民のみなさんと 

一緒に希望へと進んでいく。そのこと 

 を翁長知事に約束したい」


  翁長知事の死去に伴う沖縄県知事選 

は30日夜に投開票され、辺野古移設に

反対する玉城デニー・ 前衆院議員が当選

した。 

翁長県政継承への決意表明は、メディア

各社で当選確実が報じられ、支援者らと

カチャーシーを踊った後の 言葉だった。


  激戦が予想された選挙選だったが、 

フタを開ければ玉城氏の圧勝。 

その理由をたずねると、玉城陣営の幹部は

淡々とこう話した。


  「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議

の負けなし、だね」


  言わずと知れた、プロ野球の名監督・ 野村

克也氏の名言である。 

なぜ、この言葉を選んだのか。 

そこには、佐喜眞淳氏の陣営に3つの “ミス”が

あったからだという。


  「一つ目はキャッチコピー。いくら翁長知事

の弔い選挙だといっても、正直、勝つのは難しい

と思っていた。それが、相手のキャッチコピーを

聞いたときに 『勝てる』と思った。佐喜眞氏の

コピーは『対立から対話へ』。これはおかしいよね。 

沖縄に対立を持ち込んだのは本土の人間でしょう。

広告代理店なのか、選挙 参謀なのか知りませんが、

沖縄の歴史を まったくわかっていない本土の人間が 

選挙やっているんだなと思った」

  二つ目が、女性票だ。 出口調査では、女性票で

玉城氏が 佐喜眞氏を大きくリードした。ここでも

佐喜眞氏は致命的なミスを おかしていた。

  9月5日、候補者による公開討論会で女性政策を

問われた時、佐喜眞氏が 「女性の質の向上」と

話したのだ。この発言はインターネットでも拡散され、 

「女性は男性よりも劣っているという 意味か」との

批判が殺到した。結果、選挙中の情勢調査でも玉城氏

は 終始、女性票で優位に立った。「あの失言はボディー

ブローのように 効いただろう」(前出の選対幹部)

という。


  そして最大のミスは「人選」だ。 

佐喜眞陣営の選挙には、小泉進次郎 筆頭副幹事長や

菅義偉官房長官など、自民党の大物が次々に沖縄に

やって きて、応援演説をした。

これが裏目に 出た。


  「進次郎さんの演説を見に行ったけど 、動員ばかり。

得意のダジャレも滑って いたし、名護市長選の時に

若者をたく さん集めた時のような熱気はなかった」 

(自民党関係者)


  いまや日本で最も演説会での動員力があると

言われている進次郎氏。

 “客寄せ神話”は崩壊してしまったのか。


  「崩壊というには、彼にはかわいそう かも(笑)。

というのも、一緒に演説した のが菅さんで、

『携帯電話料金の値段 を4割下げる』と言ったから

です。知事 にも官房長官にもその権限はない。 

そんなことは誰でもわかること。『沖縄 県民をバカ

にしているのか』と多くの 人が思ったはずです」 

(前出の選対幹部)


  これだけではない。 東京からやって来た政治家

たちが、次々と沖縄で顰蹙を買った。


  「ある国会議員は、世論調査でも 基地問題が最大

の争点になっている のに、戦争中の話をわざわざ

持ち 出して、『沖縄の人たちはよく戦って くれた』

という話をしました。たしかに その通りなのですが、

玉砕させたの は本土の人間でしょう。沖縄の人は、 

本土の人がこういう“愛国漫談”を すると、トゲに

触れたように敏感に 反発する。なぜ、佐喜眞陣営は

こんな 話をするのを止めなかったのか。おそ らく、

安倍政権には何の意見も言え ないんでしょうね。

そのことがわかって 自民・公明の支持者が逃げた」(同)


  そのほかにも、小池百合子・東京 都知事や石破茂・

元自民党幹事長 など、次々に大物議員を投入したが、 

すべて不発に終わった。


  「もちろん、野党も幹部議員が沖縄 に来ましたよ。

しかし、スポットで演説 することはあっても、

できるだけ目立た ないようにした。これは、新潟県知事 

選で野党の党首達が一斉に演説して、新潟の人たちが

反発したことの反省 からでした」(同)


  沖縄主体の選挙戦を展開した 玉城陣営に対し、

中央とのパイプを 明確にして"自滅”した佐喜眞陣営。 

予想以上の票差の背景には、こういった事情があった

のだ。


  そして玉城氏陣営が9月22日に那覇市 で開いた

集会で、翁長前知事の妻、樹子(みきこ)さんが

マイクを握り、「政府の権力を行使して沖縄県民を

押し つぶそうとしている」と訴えたことも大き 

かった。


  選対幹部はこうも語った。


  「デニー選対は、若い人がよく頑張った。佐喜眞選対

にも若い人がいたが、こっち はみんなボランティア。

給料もらったり、動員かけられたりして来ているわけ

では ない。熱心さが違ったと思う。デニー選対 の青年局

は、翁長知事の息子の雄治 (たけはる)くんが局長で、

SNS班がネット 選挙を盛り上げた。それがデニーさん

の 勢いにつながった」


  玉城新知事には、公約である 「辺野古移設阻止」という

難題が待ち受けている。 

若者たちと一緒に、“官邸の壁”を超える ことができるのか。

 (AERA dot.編集部/西岡千史) 


 【転載終了】 

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  小泉進次郎氏は、演説はうまい と思うのですが、

残念ながら実績 が伴ってきていない客寄せパンダ 

と言われても仕方がないのでしょうね。


  また、菅官房長官は辺野古移転 埋め立ての主犯

のような存在です。


  自民党は人選を間違えましたね。 

まあ、安倍首相が行っても、もっと 反発されるで

しょうが。 


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