米政権が仕掛ける経済戦争がドル体制からの離脱を強いる・・・
桜井ジャーナル
【転載開始】
■米政権が仕掛ける経済戦争が
ドル体制からの離脱を強いる
展開になっている
すでに戦略的な同盟関係に入って
いるロシアと中国は貿易の決済を
両国の通貨で行うようになって
いるが、それをさらに推し進めよう
としている ようだ。
アメリカが経済戦争で優位な立場に
あるのはドルが基軸通貨として認め
られ、世界各国に使われているから
にほかならない。
アメリカの経済的な攻撃から自国を
守るためにはドル体制から離脱する
しかないということである。
両国の戦略を象徴するような出来事
が東アジアで展開されている。
中国は一帯一路で、陸と海のシルク
ロードでユーラシア大陸の東端
(東アジア)と西端(ヨーロッパ)
を結びつけようとしている。
一方、ロシアでは昔からシベリア横断
鉄道で大陸の西と東をつなぐという
プロジェクトが進められてきた。
この鉄道計画はロシアから天然ガス
や石油を輸送するパイプラインの
建設 計画、そして中国の一帯一路とも
結ば れることになるだろう。
ロシアは鉄道やパイプラインを延長、
朝鮮半島を南下させようとしている。
日本を含む東アジアから東南アジア
にかけての国々との交易を考えている
はず。
東アジアでの経済活動が活発になれば、
沖縄の重要度は高まる。
ハブ基地として最適な場所にあるからだ。
問題は沖縄を侵食しているアメリカ軍の
基地だ。
ロシアのドミトリ・メドベージェフ
首相は 2011年夏にシベリアで金正日
と会談、 朝鮮がロシアに負っている債務
の90% (約100億ドル)を帳消しにし、
10億ドルの投資をすることで合意して
いるが、その理由も東アジアでの経済
活動を活発化させることにあった。
その合意から間もない2011年12月
に金正日は急死してしまうが、 計画が
消えたわけではなかった。
本ブログでは繰り返し書いてきたが、
金正日は暗殺されたのではないかと
する説が存在する。
2011年12月17日に列車で移動中、
車内で急性心筋梗塞を起こして死亡 した
と朝鮮の国営メディアは19日に伝えて
いるが、韓国の情報機関である NIS
(国家情報院)の元世勲院長
(2009年~13年)は暗殺されたと
いう 見方をしているのだ。
金正日は絶対的な独裁者でなかった
可能性があり、その前にも暗殺が試み
られた疑いもある。
例えば、2004年4月に金総書記は
危うく龍川(リョンチョン)の大爆発に
巻き込まれるところだったという。
爆発の2週間前にインターネットの
イスラエル系サイトで北京訪問の際の
金正日暗殺が話題になり、総書記を
乗せた列車が龍川を通過した数時間
後に爆発が起こったと言われている。
貨車から漏れた硝酸アンモニウムに
引火したことが原因だとされているが、
そのタイミングから暗殺未遂の疑いが
あり、イスラエルが何らかの形で関与
している可能性があるとも言われた。
アメリカや日本は中国が石油などを
運ぶ「海のシルクロード」をコントロール
するために東シナ海や南シナ海で軍事的
な圧力を強めているが、日本経済を考え
ると、こうした行為は好ましくない。
ドナルド・トランプ政権はイランの石油
輸出 を不可能にするため、各国に圧力を
加えてきた。
その中にはEUや日本も含まれているが、
イランからの石油輸入を止めることは
難しい。
原発を再稼働させても根本的な解決に
はならない。
こうした圧力の結果、EUではイラン
との 石油取引をドル以外の通貨で決済しよう
という動きもある。
「アメリカ帝国」を支えているドル体制の
中心には石油取引をドル決済に限るという
1970年代から続く仕組みが存在 する。
ペトロダラーだが、トランプ政権の政策は
この仕組みの崩壊を促進させることになり
かねない。
日本国内にはアメリカ支配層の手先に
なることで社会的な地位と収入を手に
してきた人びとがいる。
そうした人びと、つまりアメリカの傀儡の
利害と日本全体の利害との対立が激しく
なっている。
日本企業にとっても傀儡の政策は耐えられ
ない領域へ入りつつあるはずだ。
【転載終了】
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田中宇氏の「国際ニュース解説」でも
同様のことを言っていますね。
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