KYB免震データ改ざんに自動車業界が真っ青!?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■売上髙の6割が・・・
KYB免震データ改ざんに自動車業界が真っ青
公開日:2018/10/20
カヤバ(萱場)は大丈夫なのか――。
自動車業界が慌てている。
カヤバの現社名は、検査データ改ざん問題
で大揺れのKYB(東証1部)だ。
1919年に萱場資郎氏が創業し、85年に
カヤバ工業に社名変更。
2005年にKYBに生まれ変わった。
「社名変更から10年以上ですが、今でも
自動車関係者は親しみを込めてカヤバと呼ん
でいます。そのカヤバの不正ですから、衝撃
は計り知れません」(市場関係者)
データ改ざんが発覚したのは地震の揺れを
抑える免震・制振用の装置(オイルダンパー)
だ。
自動車とは無縁だが、KYBのメインビジネス
は自動車部品。
サスペンションに使われるショックアブソーバー
(振動を減少させる部品)の国内シェアはトップ
(約6割)で、世界シェアも2位につけている。
筆頭株主はトヨタ自動車(7・6%保有=18年
3月末)だ。
「ほとんどの完成車メーカーがKYBと取引
していると思います。業界内では、自動車部品の
データ改ざんを心配する声が出始め ています」
(経済ジャーナリストの井上学氏)
実際、市場関係者によると、ある自動車 メーカー
はKYBに対し「自動車部品のデータ」 に関する
調査を要求したという。
KYBの18年3月期の売上高は3924億円。
うち免震装置を含む「特装システム等」は
272億円で、全体の7%以下だ。
一方、自動車関連は62%を占めている。
「自動車メーカーは、欠陥エアバッグ問題で経営
破綻したタカタの二の舞いになりかねないと危惧して
いるのでしょう。KYBは今後、免震装置の交換など
巨額な負担金がのしかかります。業績悪化は避けられ
ないし、 自動車部品をこれまでと同じように納品でき
るのか。不安は尽きません」(井上学氏)
懸念はそれだけにとどまらない。
KYB問題が日米貿易協議の“材料”にされかねないと
いうのだ。
「極端なことをいえば、トランプ米大統領がKYB
の部品を使用しているクルマを米国から締め出すと言い
かねません。それを避けるため、日本側は関税上乗せ
など不利な条件をのむしかなくなります」
(自動車関係者)
自動車業界に飛び火しないといいが・・・。
【転載終了】
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かつては、「経済一流、政治は三流」と言われ
ていましたが、経済まで三流に落ちてしまいそう
ですね。
一流と言われていた日本企業が、 三流以下の
データ捏造であり、しかも、日本の生命線でも
ある自動車関連に 頻発しています。
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