日産vsルノー仁義なき「株争奪戦」・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■3社協議で融和演出も・・・
日産vsルノー仁義なき「株争奪戦」
公開日:2018/12/01
「アライアンスはこの20年間、
他に例を見ない成功を収めてきた。
各社はアライアンス維持に全面的に
コミットしている」――。
日産、三菱自、ルノーの3社連合は
29日、経営トップによる協議を終え、
こんな声明を出した。
表向きは“融和”を見せつけたが、
対等な関係構築を目指す日産と、
引き続き3社連合の主導権を握り
たいルノーの反目は決定的。
いよいよ、株式を巡る争奪戦に発展
するのか。
ルノーは日産株を43.4%保有
する筆頭株主。
6.6%追加取得すれば、過半数を
制し、日産を完全子会社にできる。
「RAMA」と呼ばれる両社の協定で、
ルノーが日産株を買い増すには日産の
合意が必要だが、協定破りの強硬手段
もささやかれる。
ルノーがTOB(株式公開買い付け)
でも仕掛ければ、日産株を売ってくれ
る株主はすぐ見つかるという。
ゴーン容疑者の功績だ。
「日産含め自動車メーカーは、かつて
系列の関連会社で株を持ち合っていました。
系列はなれ合いとの批判がある 半面、
乗っ取られるリスクを軽減していました。
関連会社との“つき合い方”を見直すゴーン氏
が、株の持ち合いもやめたのです。今は、
ドライな株主 ばかりですよ」
(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)
日産の主要株主に系列会社は見当たら
ない。
それどころかルノー を含む外資比率は
62.8%。 2位(3.3%)は日産と
ルノーの両社 とアライアンスを結ぶ
独ダイムラーの 関連会社(在スペイン)だ。
「ルノーがしっかりプレミアム(割増金)
をつけて買えば、6.6%程度の取得は
容易でしょう。欧州で競合している
ダイムラーも、同業に恩を売る意味で
ルノーに協力する可能性が高い」
(自動車業界関係者)
ルノーは日産の完全支配に手が届く位置
にいるのだ。
■旧財閥系が動く可能性も
では日産はどう対抗するのか。
日産はルノー株を15%持っているが、
あと10%買い増して4分の1を占め
れば、ルノーの日産に対する議決権を
消滅させることができる。
「ルノー株を10%買うにはプレミアム
含め3000億円程度必要です。日産が
資金を用意できても、ルノーは合意しない
でしょう。ルノーの筆頭株主であるフランス
政府などから不当な介入があれば合意は不要
ですが、10%の 買い増しはかなり厳しい」
(前出の自動車業界関係者)
日産には、もうひとつ手段がある。
第三者割当増資だ。
新株を発行し第三者に買ってもらえば、
株の分母が大きくなり、ルノーの出資比率
を下げられる。
現行43.4%を40%未満にすれば、
日産はルノーに対する議決権を復活させる
可能性がある。
さらに33%を切れば株主総会での特別決議
の拒否権を消せる。
ただ、新株発行は既存の株主の利益を損ない
かねないので、時価を下回るような買い手に
有利な価格で発行しようとする場合には、
株主総会で3分の2 の特別決議が必要だ。
ルノーが「ノー」と言えば、無理。
万事休すなのか。
「2分の1の普通決議で済む条件で増資
する可能性が残っています。 例えば、時価
以上の株価で売るなどです。買う側はメリット
がないように見えますが、日産救済ということ
で、 旧財閥系が動くことが考えられます。
三菱グループやみずほグループなど です。
日産の由来は日本産業。日本政府は株主でも
なく、身動きが取りづらいですが、日本の
産業界が 黙っていないのではないか」
(森岡英樹氏)
ゴーン容疑者の捜査の行方も眺めながら、
水面下ではガチンコの戦い が続きそうだ。
【転載終了】
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やはり、日産株が上がっているのは、
株を取り合ってますかね。
まだまだ上がりそうなので、様子見の
株主がいそうですね。
私も、一次的には下がるだろうと買いを
入れていたのですが、上がる一方でした。
しばらくは様子見ですが、700円くらいに
下がらないと買う気はないですけど。
三菱グループは、業績が悪にので、
三菱自動車のために動くのは難しいかも?
みずほ然り。
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