特捜部は手詰まりか・・・

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】 


■特捜部は手詰まりか・・・ 

 日産執行部がおびえるゴーン身柄解放 

 公開日:2018/12/06  


 日産自動車前会長のカルロス・ 

ゴーン容疑者(64)の後任人事を 

巡る駆け引きが本格化している。 

新会長の正式選任は今月17日 

の取締役会。 

候補選定を担う委員会を構成する 

社外取締役3人は4日、 

初会合を開いたが、結論は見送ら 

れた。 

一方、ゴーンの勾留期限は今月 

10日。 

会長は解任されたものの、 

取締役はそのままで、取締役会 

で議決権を行使できる立場にいる。 

東京地検特捜部はゴーン再逮捕 

に踏み切るのか。 

日産人事はこの先、ひと波乱、 

ふた波乱ありそうだ。 


 新会長候補を選ぶ委員会を構成 

する社外取締役は、経産省出身の 

豊田正和氏、カーレーサーの 

井原慶子氏、ルノー出身の 

ジャンバプティステ・ドゥザン氏。 

西川広人社長が暫定的に会長職 

を兼務する案を軸に検討が進め 

られているが、日産株を約43%を 

保有するルノーは拒絶してきた。  


 ルノーはCOO(最高執行責任者) 

などの上級役員を送り込む協定を 

タテに、意をくんだ人物の会長就任 

をあきらめていない。 

とりわけ、ゴーン追放を主導した 

西川社長の兼任に難色を示して いる。 

日産執行部がいま、大株主の ルノーの

動向以上に気をもんでいるのがゴーン

の動向だという。  


 「ゴーン氏の身柄が17日までに 

解放されるようなことがあれば、 

逆上して取締役会に乗り込んでくる

のではないか。マサカの展開に関係者

はヒヤヒヤしているといいます。もっと

も、司法取引までして東京地検特捜部に

全面協力 した経緯がある。特捜部の“配慮”

 に期待を寄せているようです」 

(自動車業界関係者) 


 ■「再逮捕は信じがたい」 


  ゴーンの逮捕容疑は前代表取締役 

のグレッグ・ケリー容疑者と共謀し、 

2011年3月期~15年3月期の 

役員報酬を実際より約50億円少なく

有価証券報告書に記載したことに

よる金融商品取引法違反 

(有価証券報告書の虚偽記載)。 

特捜部は16年3月期~18年3月期 

も約30億円ごまかした疑いがある 

として、同法違反容疑で再逮捕する 

方針を固めたとされる。 


  元特捜検事で弁護士の郷原信郎氏 

はこう言う。 


 「ゴーン氏側は逮捕容疑の約50億 円

の報酬隠しについて〈退任後の報酬〉と

主張し、容疑を否認しています。 支払い

がなされた事実はなく、コンサルタント料

などの名目で後払い契約した報酬が確定

したものといえるのか。争点はこの一点

に尽きます。逮捕容疑の内容からすれば

起訴は考えにくいが、捜査・逮捕・起訴

までの手続きを一手に握る特捜部の組織 

論からいって、不起訴は考えにくい。 

起訴を断念すれば、逮捕に関する判断が

誤りだったと認めることになり、重大な

責任が生じるからです。この状況から

言って、再逮捕は信じがたい」 


 勾留期限切れでゴーンが起訴されれば、

保釈請求する可能性が高い。 

身柄を解放すれば、関係各国と連携して

あの手この手で徹底抗戦するのは明白だ。 

再逮捕すれば最長で今月30日まで勾留

を延ばすことができる。 

当初いわれていた「背任」や「横領」での

再逮捕ではなく、再び有報不記載とは捜査

が手詰まりの裏返しなのか。 


 「“人質司法”と呼ばれる通り、日本の検察

は否認する被告人に保釈を認めない傾向が

強いですが、国際 世論を意識して軟化する

可能性は ゼロではない。ただ、その場合は 

何十億円もの保釈金を求めるのでは ないか」

(郷原信郎氏) 


  日産の思惑通りにコトが運ぶのか。

ゴーンが裏をかくのか。 


 【転載終了】 

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 検察は明確な証拠があるから、 

任意ではなく逮捕したのだと思う

のですが。 


 今になって、手詰まりなどと言って 

いたら、海外弁護団に国際世論の 

批判圧力で潰されます。  


 証拠不十分で釈放となれば、確かに、 

ゴーン氏の報復は怖いでしょうね。 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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