G20における安倍首相の トランプ大統領への「祝辞」、 一般アメリカ人はどう見た?
HARBOR BUSINESS online
【転載開始】
CNNキャスターも失笑。
G20における安倍首相の
トランプ大統領への「祝辞」、
一般アメリカ人はどう見た?
水道民営化や外国人実習生制度
の問題で国会が紛糾している最中、
南米に旅立った安倍首相。
日本国内ではG20ブエノスアイレス・
サミットや南米各国での勇ましい姿
ばかりが報道されているが、
実はあるコメントが欧米メディアから
失笑を買っている。
■キャスターも思わず絶句
アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ
と南米各国をまわっている安倍首相が
“トンデモコメント”を発したのはG20での
こと。
トランプ大統領との会談で
「アメリカ中間選挙での歴史的な勝利」を
祝福したのだ。
これだけ見ると普通のニュースにしか
見えないが、ご存知のとおり、
米中間選挙ではトランプ大統領のライバル ・
民主党が8年ぶりに下院での多数派を奪還。
「歴史的勝利」をおさめたのは、
むしろトランプ大統領にNOを突きつけた
女性やマイノリティ議員たちだ。
そもそも結果が理解できていないのか、
単に何かを褒めて媚を売りたかったのか…。
真意は図りかねるが、なぜかトランプ大統領
を「祝福」した安倍首相。
CNNはこのコメントを
「実際には民主党が大躍進も、日本首相は
トランプの中間選挙勝利を祝福」という皮肉
交じりのテロップつきで報じている。
さらに番組内では、安倍首相のコメントに
キャスターが思わず絶句する姿も。
有識者との中継では、下記のようなやりとり
が繰り広げられた。
キャスター:
「え~、ちょっと(テロップを)見て
ください。『歴史的勝利』……はぁ?」
識者:
「彼はトランプがどんな言葉を聞きたい
か知っています。だから、それ(褒め言葉)
を口にしたんでしょう。トランプはお世辞に
弱いし、本人は勝った気でいるのを知って
います から」
キャスター:
「だけど、それ(中間選挙での勝利)は
まったく間違っていますよね?」
驚きを隠せないといった表情のキャスターと、
苦笑いしながら解説する識者の姿は、
ニュース 番組というよりはコメディだ。
また、CNNはウェブ版のニュース記事でも、
G20でのトランプ大統領の動向とともに、
安倍首相の珍コメントを紹介している。
同記事ではトランプ大統領のロシア疑惑と
関連してプーチン大統領との会談がキャンセル
されたこと、
「サミットでもっとも重要」な習近平首席との
会談、サウジアラビアやトルコなど各国首脳陣
とのエピソードが取り上げられている。
そうして安倍首相が登場するのは記事の
終盤。
中国や北朝鮮問題に懸念を抱いていると
したうえで、「誇張した賞賛を送った」と、
これまた小馬鹿にするような記述が見られる
のだ。
こうした見方をしているのはCNNだけでは
ない。
『ニューヨークタイムズ』も、安倍首相の
コメントを次のように解説している。
“大統領は日本とオーストラリア、2人の
環太平洋同盟国首脳、そしてインド首相と
会談。
各国首脳陣のなかで、トランプ氏のもっとも
熱心な臣下である日本の安倍晋三首相は、
「中間選挙での歴史的勝利」――
民主党が 下院を制した選挙を祝福した”
「歴史的勝利」が間違っているというのを
強調しているだけではない。
こうしたお世辞外交を繰り返す安倍首相を
「熱心な臣下」とまで形容しているのだ。
また、『ニューヨークポスト』は
「G20で安倍晋三首相が魅力を発揮」と、
“お茶目”な部分にフォーカス。
「各国首脳陣がお世辞を使って、最高司令官
との関係を良好にしようとするのに倣った」と
報じている。
■安倍首相の祝福は本気?
メディアからは失笑されている安倍首相の
コメントだが、一般人はどう感じているのか?
在日アメリカ人たちに話を聞いてみると……。
「オー、ゴッド……。コイツらはお互いが
必要なんだね。(安倍首相がトランプ大統領
を褒めちぎるのは)経済的になんらかの見返り
があるとしか思えない。アメリカ国内での
トランプの立場は悪化する一方だし、国際的
にもすでに変人扱いされているから ね」
(38歳)
「なんでこんなにKiss-ass(媚びへつらう)
のか謎だよ。まあそれでトランプが喜ぶなら、
ある意味成功しているのかもしれないけど、
ちょっと恥ずかしくない?」(34歳)
目的には理解を示しつつも、あまりに
ヘコヘコとする姿には違和感がある様子だ。
また、ネット上には次のようなコメント
も見ら れた。
“もしかして安倍晋三は政党で混乱してる
のかな? それともトランプで遊んでるだけ?
どの首脳もとにかく褒めとけば喜ぶって知って
いるからね”
“トランプは安倍の祝福を文字通り受け
取っちゃうから、気をつけないと。中間選挙
で惨敗なんかしなかったって思い込みそう”
「さすがに本気で褒めているはずはない
だろう」というのが主な見方だが、 はたして
安倍首相の真意はどこにあったのだろうか?
重要な議題が国会であがるたびに外遊を
繰り返す安倍首相。
世界に顔が売れていくのはいいことだが、
今回は媚を売って失笑を買ってしまった
ようだ。
<取材・文/林泰人>
【転載終了】
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本当に、安倍首相はトランプ(共和党)が
勝ったと思っているのかもしれませんね。
確かに、上院では多数を維持しましたが、
改選議席では、共和党は完敗です。
まあ、安倍首相を見ていれば、米国人は
トランプに「媚びへつらってる」と見えるので
しょうね。
これほど批判のネタに困らない首相も
珍しいですよね。
ただ、海外からバカにされるような言動は
控えてほしいですね。
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