市場好感のFRB議長発言は円高地獄への入り口!?

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】 


 ■1ドル95円も 

 市場好感のFRB議長発言は円高地獄への入り口 

 公開日:2019/01/09  


 目先の株高に胸をなで下ろすのは 

早い。 

日経平均株価は7日、再び2万円台 

を回復した。 

前週末の米国株大幅高を受けた形だ。 

米国の株高は、パウエル米連邦準備 

制度理事会(FRB)議長が金融政策 

に柔軟な姿勢を示したことが好感され 

たからだが、パウエル発言は 

「ドル安・円高宣言」。 

日本の輸出には大逆風で、その先に 

あるのは円高地獄だ。 


 パウエル議長は4日の講演で、 

「市場は世界景気を不安視しており、 

金融政策も柔軟に見直す用意がある」 

と語った。 


 「FRBは、19年に2回の利上げを 

想定していましたが、1回も利上げしな

い可能性も高まっています。 年末以降、

世界経済への懸念が米国の株式市場で

明確に示されました。また、トランプ

大統領のプレッシャーは意に介さないと

しているパウエル議長ですが、来年の

大統領選に配慮しないわけにはいかない。

景気にクギを刺す利上げはとてもやり

にくいのです」 (金融機関関係者)  


 FRBは、15年末から

「緩やかな利上げ」 を開始。 

引き上げるペースを徐々に加速させ、 

過去2年間はほぼ3カ月ごとに利上げ 

を実施してきた。 米国の金利が上がれ

ば、ドル買いが 進み、ドル高・円安に

なる。米国のコンスタントな利上げの

おかげで、アベノミクスは助かっていた

のだ。 パウエル発言は、ドル安・円高

にカジを 切るものだ。 


 今年、円高はどこまで進行するのか―。 

第一生命経済研究所取締役・ 

首席エコノミストの嶌峰義清氏はこう言う。  


 「今年、FRBが利上げを減速させること 

によって、リセッションが回避され、景気 

が緩やかな減速で済めば、100円割れは

避けられるかもしれない。ただし、それは

 “好条件”が揃わないと難しい。実際には、 

10~12月にかけて米国がリセッション 

局面に入ってしまう可能性もある。そうする 

と、年末に97.5円までの円高も想定でき 

ます」 


 ■いよいよアベノミクス崩壊 


 嶌峰氏に限らず、今年に入って、 昨年末

にはほとんど見られなかった 「100円割れ」

の予想が登場している。 

1月6日付「日経ヴェリタス」で、みずほ証券

の上野泰也氏は「米利上げ休止に加え、利下げ

観測も浮上する」として、3月にかけて98円 

までの円高を予想。 

新生銀行の伊藤篤氏は消費増税を懸念材料と

して挙げ、12月に95円を想定している。  


 9月の日銀短観によると大企業・製造業 

の想定為替レートは1ドル=107円40銭

だ。 

昨年の大和証券のリポートによると、 

「上場企業全体の経常利益は、1円の円高で

1716億円のマイナス効果」。 

もし、95円になったら、2兆1278億円

が吹っ飛ぶことになる。 


 円高・株安でアベノミクスはいよいよ本当 

に崩壊だ。 


 【転載終了】 

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 円/ドル95円は、日本経済を停滞 

させてしまいますね。 


 株価は、16000円というところで 

しょうか? 


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