竹田恒和JOC会長の潔白会見はわずか7分・・・
AERA dot.
【転載開始】
■竹田恒和JOC会長の潔白会見は
わずか7分「逃げ恥」作戦に記者から
怒りの声噴出
これぞ「逃げるは恥だが、役に立つ」
ということか。
2020年の東京五輪・パラリンピック
の招致を巡る贈賄の容疑者となり、
フランス当局から正式捜査を受けた
日本オリンピック委員会(JOC)の
竹田恒和会長が15日、東京都内で
記者会見を開いた。
ところが、30分の予定で開かれた
会見はわずか7分で終了。
内容も、冒頭から竹田会長が
「いかなる意志決定プロセスにも
関与していません」などと、疑惑
が持ち上がっているシンガポール
のコンサルタント会社との契約に
関わっていないことが書かれた
文書を読み上げたのみ。
質疑応答に答えることもなく会場
から“トンズラ”した。
これに納得いかないのが、
100人以上集まっていた報道関係者だ。
そもそも、記者会見を設定したのは
JOCの側。
竹田氏も会見で 「自らの潔白を証明すべく、
全力を 尽くす」と言ったにもかかわらず、
あっさりと退場してしまったことに、
報道陣から非難ゴウゴウ。
「これだけ人を集めておいて失礼だ」
「おかしいんじゃないの」
「都合の悪いことはしゃべらないのか」
怒りの声が次々に飛んだ。
JOCの担当者によると、質疑応答
を拒否して“トンズラ作戦”を取ること
を決定したのは、今日15日午前2時ごろ。
「慎重に検討した結果、現在お伝え
できることを口頭でお伝えするのみ
ということが適切な判断と至った。
よって、本日の質疑応答は差し控え
させていただいた」という。
ただ、口頭で文書を読み上げるだけ
なら、JOCのホームページなどで発表
すればいいだけのこと。
それがなぜ、竹田会長がわざわざ文書
を読み上げる形式にしたのか。
これについてJOCの担当者は
「いま、調査中なのでそこに触れると
誤解を招くといけない」と説明。
事前に説明がなかったことについては、
「会見をご案内させていただいた時は
質疑応答について検討していたが、
その後に検討した結果、質疑応答 はなく
しました」(同)と話した。
杓子定規の説明に、記者からは
「これは記者会見じゃなくて、アピール
でしょ」といった嘆きの声も。
また、会場にはロイターなど海外メディア
の記者も参加していた。
日産自動車のカルロス・ゴーン前会長
の逮捕を巡る騒動で、東京地検特捜部
が逮捕容疑についてちゃんとした説明
をしないことから世界中で日本の司法
制度に批判の目が集まっているなか、
またもや「不思議な国・ニッポン」を
印象付けた形になった。
■竹田恒和会長の会見内容全文
本日は、2014年までにすでに解散
してしまった東京2020オリンピック・
パラリンピック招致委員会の元理事長
として会見をさせていただきます。
あらためまして、お忙しいところ
お集まりいただき、ありがとうござい
ます。
本件は招致委員会とシンガポールの
コンサルティング会社ブラック・
タイディングズ社との間で取り交わ
された2つのコンサル担当業務に関する
ものであります。
これら2つのコンサルタント契約は、
通常の承認手続きに従い、締結された
ものです。2つの契約に関する稟議書
は通常の承認手続きを経て、 最後に
回覧され、私が押印しました。 私の
前にはすでに数名が押印しておりま
した。これらの契約内容は、ロビー
活動および、関連する情報を収集する
コンサルタント業務の委託になります。
これらの契約につき、私は国会の
衆参両院の予算委員会をはじめと
する各委員会に呼ばれ、私は招致
委員会元理事長の立場で参考人と
して説明をいたしました。質疑に
対応するため、私は実務の詳細に
つき、国、および都から派遣された
招致委員会当時の職員などに実態
を確認し、報告をさせていただき
ました。
招致委員会事務局は、主として、
国と都から多くの人材を派遣いただいて
オールジャパン体制で業務を行っており
ました。国会においては、その後、本件
に対してさらなる追及はありません。
さらにJOCは、第三者により外部の
弁護士、公認会計士による調査 チームを
設置し、のべ37名の関係者を対象に私が
署名に至った経緯につき、綿密なヒアリ
ング調査を行い ました。調査報告書は、
ブラック・ タイディングズ社とのコンサル
タント 契約は適正な承認手続きを経て締結
されたものと確認されており ます。
承認手続きにおいて、担当者が取り引き
の概要説明を記載した書面の稟議書を起案
し、その上司が順次承認したうえで、理事長
だった私に承認を求めるものであります。
私自身は、ブラック・タイディン グズ社
との契約に関し、いかなる意志決定プロセス
にも関与していません。私には、本件に関与
していた人々や本件の承認手続きを疑うべき
理由はありませんでした。 調査報告書は、
招致委員会から ブラック・タイディングズ社
への 支払いは、コンサルタント業務に対する
適切な対価であったと結論づけています。
また、付け加えますと、調査報告書では、
私がブラック・ タイディングズ社と国際陸上
競技連盟会長、およびその息子がいかなる
関係があったことも知らなかったことを確認
いたしました。
また、調査報告書は、ブラック・タイディン
グズ社との契約締結に日本の法において違法性
はないと結論づけました。
この調査報告書は、2016年9月に発表され、
それ以降さらなる調査は行われておりません。
2017年初旬には、フランスの要請を受けた
東京地検にも協力し、すべての質問に対し
回答をいた しました。東京地検では、なんら
の手続きも行われていません。
その後、フランス当局の要請により、12月
10日、パリでヒアリングを受けてまいりま
した。 そこですべての質疑に応答し、自らの
潔白を説明しました。
現時点、私の心境といたしましては、この
騒動により2020年東京オリンピック・パラ
リンピック 開催に向け、着実で順調な準備
に尽力されているみなさま、組織委員会、
オリンピックに対し影響を与えかねない状況
となってしまったことにつき、大変申し訳
なく思っております。
また、信頼するスタッフ達が一丸となって
熱い想いを持って取り組んでいたのはまぎれ
もない事実であり、その支えがあったから
こそ、 この東京招致が実現できたものと確信
しております。この場をお借りして、あらため
て当時のスタッフを 誇りに思うとともに、
みなさまに感謝を申し上げたいと思います。
今後、私は、現在調査中の本件について
フランス当局と全面的に協力することを通じて、
自ら潔白を証明 すべく全力を尽くしてまいり
ます。
以上です。
(AERA dot.編集部・西岡千史)
【転載終了】
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取り調べを受けているという理由で、
質問を拒否。
何のために会見をしたのか?
専門家によると、フランスの予審手続で
無罪になる確率は10%だそうです。
最悪の場合、オリンピックの開催権の剥奪
もあるという、極めて深刻な状況なのだそう
です。
ブラジルの捜査で、
「“買収目的の意図があった”」とブラジル検察
当局が結論づけていますので、有罪の可能性
は高いのかも・・・
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