「安倍が日本をダメにした」と振り返る日が来る!

 Forbes JAPAN 1/17(木) 


 【転載開始】


 ■世界3大投資家ジム・ロジャーズの 

 直言、「日本の好景気はうわべだけ」 

  いつか「安倍が日本をダメにした」と 

 振り返る日が来る 


 2018年12月25日、日本株は 

1年3カ月ぶりに1000円超の 

急落を見せた。 

実はこの急落は、これから続く 

恐慌の予兆かもしれない。 

世界的投資家である ジム・ロジャーズは 

「安倍政権の経済政策は日本の 

将来を滅茶苦茶にするものだ」 

と警鐘を鳴らす。  


 「投資の神様」が見通す日本 経済の未来とは? 


 ジム・ロジャーズの新刊 『お金の流れで読む 

日本と 世界の未来』(PHP新書)より、 

内容を抜粋して紹介する。 


 ■うわべだけの好景気に騙されるな  


 アベノミクスによる金融緩和で、

 以前に比べて足元の景気は良く 

なった。 

人手不足もあって賃金が上昇に 

転じ、物価は日銀の2%インフレ 

目標には達しないものの、デフレ 

は免れている。 

株価もこの数年で約3倍になった。  


 しかしそれは、うわべだけの

好景気に過ぎない。 

いま日本株が従来よりも高値を 

つけているのは、日本銀行が 

紙幣を刷りまくり、そのお金で 

日本株や日本国債を買い支え 

ているからに過ぎないのだ。 

紙幣を印刷し続けると、 

そのお金はどこかに行かないと 

いけない。 

土地に行く場合もあれば、金に 

行く場合もある。 

ただ歴史的に見ると、多くの 

場合、そのお金は株式市場に 

行く。 


 1970年代のアメリカでも、 

お金の流れは同じような動きを 

見せた。

多くの金が、株と金に流れた。

石油に流れた。 

1980年代のイギリスでは、 

株だった。 

第一次世界大戦後のドイツでも 

ひどいインフレが起きて通貨が 

暴落し、株価は青天井で急騰 

した。 

インフレがひどくなると、人は 

何かを所有したくなるものだ。 

紙幣よりも実体があるもの── 

たとえばテーブルなどを。 


 ただ大概の場合、お金の安全 

な避難先は株になる。 

不動産でもいい。 

インフレ後のドイツで莫大な資産 

を築いたのは、紙幣をたくさん 

持っていた人ではなく、株と 

不動産に投資していた人だった。 


 ■いつか「安倍が日本をダメにした」 

 と振り返る日が来る 


 いまの日本の状態は、 

「紙幣を刷れば株価が上がる」と 

いう市場の原理に則っている 

だけだ。 

だが、それが根本的な解決策 

にならないことは、先ほどの 

アメリカ、イギリス、ドイツの例を 

見たらわかる。 

紙幣を刷りまくっても駄目なのだ。  


 アベノミクスが成功することは 

ない。 

安倍政権の政策は日本も日本 

の子どもたちの将来も滅茶苦茶 

にするものだ。 

いつかきっと 「安倍が日本をダメにした」

と振り 返る日が来るだろう。 


 ■日本の企業は保護されすぎている  


 とはいえ、皮肉なことに私のよう 

な投資家にとっては、最高の状態 

と言える。 

株価が上がるので、投資家やストック 

ブローカーにとっては好都合なのだ。 

2012年、安倍氏が内閣総理大臣に 

なることが明らかになった段階で、 

私はすぐさま日本株を買い増しした 

くらいである。 

安倍氏は「紙幣をさらに刷る」と明言 

していたからだ。  


 日本の企業は保護されすぎている 

傾向があるので、紙幣が刷られれば 

それだけ利益が上がり、株価も上がる。 

日銀が利上げを決めたら心配が増すが、

すぐに日本株の買いをやめるかどうかは、

状況次第だ。 

すぐには行動せず、しばらく様子を 

見てから決めるだろう。 


 ■ジムロジャーズが「市場が暴落しても 

 保有しておく株」とは  


 日本の株価が上がったといっても、 

まだ2万円台程度(2018年12月現在)。 

1989年末の最高値より4割も低い。 

当然ながら、株価が落ちている時に 

買う方が、最高値にある時に買うより 

も儲かる。 


 私はかねてより、 

「世界中の市場が暴落しても、日本株 

と中国株、ロシア株は保有しておく。 

この3つは景気減速の影響を受ける 

ことが少ないから」と述べている。 

アメリカ株は、いま最高値にあるから 

買わない。 

日本は株を買うのに最適とは言え 

ないが、まだ「まし」な国だ。 


「悪くない」と言ってもいい。 


 ここまで、短期的な視点から日本 

経済への評価を述べてきた。 

ただ、時折日本のインタビュアーから 

「長期的な時間軸から、アベノミクス 

への評価を」と尋ねられることがある。 

けれども、「このままでは、日本に 

長期的な時間軸はない」と答えざる 

を得ない。 

ここまで人口が減少しているにも 

かかわらず、子どもを作ろうとしない 

のだから。 


 日本政府は時には子どもを作る 

ようにインセンティブを与えるが、 

いつもうまくいかない。 

そこに人手不足で賃金が上がっていく。 

老人が増え、社会保障費もどんどん 

膨れ上がる。 

だから、日本には長期的な時間軸は 

ないと言うのだ。  


 ちなみに韓国も少子化問題を抱えて 

いるが、朝鮮半島が統一されたら、

 状況は好転するだろう。 

北から女性がたくさん南に入ってい 

くし、安い労働力も入っていく。 

いつの日か日本を打ち負かすだろう。 

(後編は1月18日公開)

 Forbes JAPAN 編集部 


 【転載終了】 

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 ジム・ロジャースは、当初「アベノミクス」

の失敗を予言した人です。 


 予言は的中したといってもいいでしょうね。 


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