「1ドル100円」超円高の危険サイン・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■米利上げ年内見送りで・・・
「1ドル100円」超円高の危険サイン
公開日:2019/02/02
米FRB(連邦準備制度理事会)の
パウエル議長が年内利上げの休止を
示唆したことで、世界的な株高が出現した。
NYダウは30日、一時500ドルを
超す上昇を見せ、31日の日経平均は
同じく300円超値上がりした。
「利上げ休止は借入金の金利負担が
減るので、企業業績には追い風。今回、
株価が上昇した要因のひとつです。ただ、
米国の利上げ休止は日本にとってマイナス
だということを 忘れてはダメです。日米
金利差の縮小が明確になるので、この先、
円高傾向になる恐れが高いといえ ます」
(市場関係者)
31日の相場は円高方向に触れた。
ただ70~80銭程度の振れ幅だった
ため、市場関係者はそれほど気に留め
なかった。
「ジワリと円高が進行する危険サインが
点灯したのは間違いありません。 大手企業
の想定為替レートの平均は108~109円
です。この水準を超える円高になると、業績
の下方修正ラッシュが起きかねません」
(株式アナリストの黒岩泰氏)
日銀短観(2018年12月調査)による
と、大企業・製造業の想定レートは18年度
下期(18年9月~19年3月)は1ドル=
109円26銭だ。 31日の東京市場では
108円台後半 まで円高が進行。 すでに
下方修正水準に到達している。
■トヨタ4000億円、ホンダ1400億円が
吹き飛ぶ
「年度内は106~110円のレンジとみて
います。ただし米中貿易摩擦や、米政府機関の
閉鎖で交渉が中断している日米物品貿易協定
(TAG)の行方次第では、想定外の円高も
あり得るでしょう」
(ちばぎん証券アナリストの安藤富士男氏)
輸出企業の代表格であるトヨタ自動車や
ホンダ、スバル、パナソニックの想定 レート
は1ドル=110円。
現状では為替差損が発生する水準だ。
「トランプ大統領がTAGの交渉に絡め、
円安を許さない為替条項を持ち出したら、
ドル円相場は今年初めにつけた1ドル=
104円台まで一気に円高が進む危険性が
あります。場合によっては100円の攻防
もあるでしょう」(黒岩泰氏)
トヨタは1円の円高で約400億円が
吹き飛ぶといわれる。
同社は1ドル=110円想定なので、
100円になると
「400億円×10円=4000億円」の
為替差損だ。
ホンダは約1400億円、スバルは
約1000億円、パナソニックは約240億円
の利益が消える。
目先の株高に惑わされず、 超円高を警戒
したほうがよさそうだ。
【転載終了】
*************************
株高は操作されているので、 景気動向の
判断材料にはなりませんね。
やはり、為替でしょうかね。
0コメント