勤労統計とGDPの手口がソックリ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■勤労統計と手口ソックリ
安倍政権から膨れたGDPのカラクリ
公開日:2019/02/05
「毎月勤労統計」で火がついた
「不正統計」問題が、
ついにGDPの数字にまで拡大し
始めた。
以前から、専門家は指摘していた が、
4日の国会で、不自然なGDP
の伸びが取り上げられた。
「勤労統計」同様、アベノミクスが
成功しているように装うために
計算方法を変えていたのだ。
■国会で追及
2015年9月に自民党総裁に
再選された安倍首相はいきなり
「GDP600兆円の達成」を掲げた。
すると、GDPの算出方法について、
15年度から研究開発費なども
組み入れる「国際基準」に変更。
さらに、新しく項目を追加した。
その結果、16年12月に発表
された15年度のGDPは、
旧基準より31兆円も増えた。
かさ上げされた31兆円の内訳は、
「国際基準」要因が24兆円、
「その他追加」が7.5兆円だった。
きのうの衆院予算委で立憲民主
の小川淳也議員は、
欧米でも「国際基準」適用で2~3%
増えるため、24兆円増は妥当だと
しながら、「その他」の7.5兆円に
ついて不自然さを指摘、
「安倍政権になってうなぎ上りだ」と
追及した。
民主党政権だった12年度の
「その他」は0.6兆円プラスだったが、
安倍政権発足後に急増。
▼13年度4兆円▼14年度5.3兆円
▼15年度7.5兆円になった。
そもそも、「その他」は過去、GDPを
押し下げるマイナス要因になるケース
が多かったという。
実際、94年度から99年度の平均は
マイナス約3・8兆円。
2000年から12年度はマイナス
約0.7兆円だ。
■安倍政権で膨張のカラクリ
ところが、なぜか安倍政権になった
途端、どんどんプラスが増えている
のである。
著書「アベノミクスによろしく」
(17年10月)で早くからGDP
かさ上げ 疑惑を指摘してきた明石順平
弁護士が 言う。
「GDPのかさ上げは、勤労統計の調査
方法を変更することで賃金を上振れさせた
のと構図がソックリです。賃金の上振れは、
安倍首相が『3%賃上げ』の目標を掲げた
タイミングで行われています。GDPの
かさ上げも安倍首相が『GDP600兆円』
を口にしたタイミングで、算出方法が『国際
基準』に変更され、『その他』が追加されて
います」
政府は「その他」の中身について、
「防衛装備品」や「不動産仲介手数料」を
例示するが、安倍政権発足後、急に
「その他」がプラスになるのはどう見ても
不自然だ。
「GDPのかさ上げ疑惑について、
ようやく国会で取り上げてくれました。
『その他』についての政府の説明は腑に
落ちません。野党は、安倍政権の統計
偽装の本丸ともいえるGDPに切り込ん
でほしい。真実が明らかになれば、国家
ぐるみの粉飾決算ということになり、
日本の国際的信用は失墜することになり
ますが、安倍首相が在任中に、アベノ
ミクスのウミをすべて 出し切るべきです」
(明石順平氏)
安倍首相はきのう、GDPのかさ上げに
ついて、「目標(達成)は、跳躍して進ん
でいくということだ」と言い繕った。
野党は「跳躍」の正体を暴けるか。
【転載終了】
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前記事でもGDPのことを書きましたが、
実態が明るみになり、 株が売られ始めたら、
日銀、 GPIFの損失は膨大なものになり
そうですね。
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