くりぃむ上田晋也、「真摯な対応って無視することなのか」!
LITERA
【転載開始】
■くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する
安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!
「真摯な対応って無視することなのか」
2019.03.06
「県民投票の結果を真摯に受け止める」
という言葉とは裏腹に、安倍政権による
許しがたい沖縄いじめは続いている。
辺野古新基地建設を問う県民投票で
7割を超える「反対」票が投じられ、
沖縄県民の民意は明確に示されたの
にも関わらず、辺野古の埋め立て工事
は県民投票翌日も続行された。
3月1日には、首相官邸で玉城デニー
沖縄県知事が安倍首相と面会したが、
そこでも安倍首相は
「結果を真摯に受け止め、基地負担の
軽減に全力を尽くしていきたい」
「(普天間飛行場の)危険な状況を置き
去りにするわけにはいかない。もはや、
先送りできない」と述べるばかりで、
県民投票の結果を本当の意味で
「真摯に受け止め」る気配など微塵も
ない。
しかし、本土メディアは公然と行われ
ている民主主義の破壊行為をまともに
扱おうとはしない。
そんななかでも、本当に数少ないながら、
きちんと声をあげる人と番組は存在する。
上田晋也(くりぃむしちゅー)が司会を
務める『上田晋也のサタデージャーナル』
(TBS)もそのひとつ。
3月2日放送回のなかで、上田は沖縄
県民投票後の安倍政権の対応をこの
ように痛罵していた。
「沖縄の基地問題なんて言ったりも
しますけれど、これは日本の基地問題
ですからね、そもそも」
「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に
受け止める』と安倍総理はコメントした
わけなんですけれども、政府の対応は
まるで真逆と言いましょうか、真摯に
受け止めるっていうのは、無視すること
なのかなと思ってしまいそうな対応なん
ですけれども」
上田が指摘する通り、安倍政権が貫い
ているのは
「米軍基地問題はすべて沖縄に押し付け
ればいい。異論は認めない。対話する気
もない」という態度だ。
まるで、「沖縄は日本ではない」と言って
いるかのような振る舞いだが、
実際にそれは安倍政権の閣僚の言葉にも
表れている。
岩屋毅防衛相は2月26日の記者会見で
県民投票の結果に対し
「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし、
国には国の民主主義がある」と発言。
28日の衆院予算委員会で釈明したが、
安倍政権が沖縄の人々に対して露骨な
差別意識をむき出しにしていることがよく
わかる発言だ。
これに対し、上田は
「他の大臣の話ならいいということでは
決してないんですけれども、防衛大臣が
『日本には日本の民主主義がある、沖縄
には沖縄の民主主義がある』。 日本全体の
防衛を見るべき人の発言なのか」と批判
している。
ただ、こうした沖縄いじめは安倍政権
だけの問題ではない。
本土メディアの「傍観」や「沖縄無視」も、
政府の沖縄いじめへの加担そのものだ。
米軍基地問題は沖縄だけの問題でなく
日本全体の問題にも関わらず、多くの
本土のメディアは沖縄の県民投票について
まともに扱わず、それどころか、 NHK、
読売新聞、フジテレビといった 安倍政権
御用メディアは、
「投票率は 52%であり、全有権者では
「反対」は 4割弱に過ぎない」といった
矮小化に必死だ。
上田はこういったメディアの問題にも言及。
このように指摘している。
「政府と沖縄の溝は深まるばかり、なんて
表現をしたりします。これはマスコミの側、
我々のようなこういう番組に携わっている者
の責任というのもあるのかなとは思うんです
けれども、そもそもそこに線を引くという言い
方もおかしな話ですよね」
■上田晋也「沖縄の民意に寄り添うには、
自分たちに何ができるのかを考える番」
政権は沖縄の民意を一切無視し、
メディアも米軍基地の問題を「対岸の火事」
として扱い、すべての負担と責任を沖縄に
押し付けている。
今回の県民投票は、すべての日本国民
が米軍基地の問題を自分たちの問題と
して考えてほしいという、沖縄からの訴え
でもあったはずだ。
これ以上沖縄の民意を無視してはならない。
上田はこのように語ってコーナーを終えた。
「沖縄の方々がひとつの答えを出しました。
今度は沖縄以外の人たちが、日本の基地問題
というのはどうあるべきなのか、そして、
沖縄の民意に寄り添うには自分たちに何が
できるのかを考える番だと思います。沖縄
の民意に政府が寄り添う姿勢、いっさい
見せません。沖縄の声を沖縄以外の人たち
が考えることによって日本の声になり、それ
が大きな声になれば、政府の対応を変える
ことも可能ではないかと思うのですが、いか
がでしょうか」
『上田晋也のサタデージャーナル』では、
これまでも事あるごとに厳しい安倍批判を
行ってきた。
たとえば、「赤坂自民亭」が問題となって
いた時期には、
上田が「以前、えひめ丸の 事故のとき、森喜朗
首相がゴルフやってて退陣まで追い込まれたじゃ
ないですか。 僕はまったく同レベルの話だと思う
んですよ」 と喝破。
また、その後の「赤坂自民亭」参加者の釈明に
対しても、
「いろんな釈明が ありましたけれども、我々国民
に響くようなものはないと言いましょうかね。
いつもそうですよね。世間が怒ったから、取り敢え
ずかたちだけ謝っておこうっていうような、芯から
感じているというふうには思えないんですよね」と
断言して いる。
安倍政権を批判する放送内容に、ネット上では
例によって安倍応援団やネトウヨたちが攻撃を展開
していたが、それに怯むこともまったくなかった。
与党が強行成立させた議員定数増 の改正公職選挙
法について扱ったときも
「なんて言うんでしょうね、 あの特定秘密保護法案
のときですかね、(法案を)強引に通して、 『ちょっと
私も説明不足でした』と 安倍総理がね、『今後、真摯
に丁寧に説明していきたい』とおっしゃいましたけど。
あれ以降、1個も丁寧に説明していただいた覚えはない
んです けどね。どの法案もただ強引に通して、今回も
党利党略で拙速に決められた感が非常にあるんですが」
と語り、 自民党の傲慢な国会運営を直球で批判した。
今回も、多くの本土メディアがまとも に扱わないなか、
沖縄米軍基地問題 に対して、テレビでこれだけ真っ当な
コメントを発信した『上田晋也の サタデージャーナル』、
上田晋也の 存在は非常に貴重なものだろう。
ただ惜しむらくは、この番組が、毎週土曜日の
朝5時30分から 6時15分までという、多くの人の目に
入る時間帯に放送さている番組ではないことだ。
安倍応援団が跋扈する朝やお昼のワイドショーや
平日プライムタイムなど、もっと多くの人が見る
時間帯で上田の発信が放送されれば、それだけでも、
日本の閉塞した言論状況が改善されると思うのだが……。
(編集部)
【転載終了】
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各メディア幹部がアベ友のなか、次々
政権批判するコメンテーター、キャスター
などが業界から追われる中で、タレント
が政権批判するのは、かなりの勇気が必要
ですね。
安倍晋三という人間は、以前の発言
などほとんど忘れてる御仁ですからね。
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