賃金停滞・値上げ・消費増税の三重苦・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■賃金停滞・値上げ・消費増税の三重苦・・・
氷河期景気が訪れる 公開日:2019/03/14
とうとう“官製春闘”の神通力が
消え失せた。
2019年春闘は13日が、
主要企業の集中回答日。
基本給を引き上げるベースアップ
(ベア)は、前年割れの企業が
相次いだ。
儲かっている大企業でもこの調子
では中小企業は当面、
賃金アップは望めそうにない。
その上、これから値上げラッシュが
次々と襲いかかり、秋にはトドメの
消費増税だ。
庶民生活は三重苦でズタズタだ。
アベノミクスの円安政策のおかげで、
輸出で大儲けの大企業が、
ことごとく賃上げを渋った。
トヨタ自動車の平均昇給額は前年を
1000円下回る月1万700円で妥結。
ホンダが前年比300円減の1400円、
日野自動車は同200円減の2000円
だった。
電機でも、日立製作所、東芝、パナソニック、
三菱電機、NECなどが 同500円減の
1000円だ。
2014年から安倍政権は官製春闘を
続け、財界に賃上げ圧力を加えてきたが、
円安で恩恵を与えてきた大企業にも、
ついにソッポを向かれた格好だ。
「集中回答日の妥結額は影響力があり
ます。その他の大企業や中小企業の妥結
基準にもなるし、経営者のマインドも左右
します。賃上げできる体力のある企業も、
慎重姿勢に転じるでしょう。特に日本企業
の99・7%を占める中小企業 では、
『大企業でも慎重なのだから』と賃上げを
しなくなるでしょう。全国的に賃金は停滞
し、名目賃金は横ばいと 思われます」
(経済ジャーナリスト・井上学氏)
■襲いかかる負のスパイラル
加えて、厄介なのが、値上げラッシュだ。
昨年後半から、食品を中心に値上げ発表が
相次いでいるが、実施時期は3~6月に
集中している。
代表例を挙げると
▼「3月」グリコと森永製菓のアイスクリーム、
紀文食品の練り物
▼「4月」森永乳業と雪印の牛乳、
テーブルマークと東洋水産の冷凍食品
▼「5月」サントリーとキリンビバレッジの
ペットボトル飲料
▼「6月」明星食品とエースコックの即席麺。
連日、耳にした「値上げのニュース」が実行
されるのは、これからが本番だ。
6月まで畳みかけるように実施され、
懐を直撃する。
名目賃金が上がらない中、物価は全面高
では実質賃金は大暴落だ。
そんなメタメタな状態で、10月の消費増税
を迎えるのである。
「最悪のタイミングでの増税になりました。
賃金が上がらない中、消費者は値上げが実施
され、家計が苦しくなることを数字で実感させ
られます。加えて、忍び寄る消費増税に対して、
消費マインドも大きく縮こまる。 節約志向の
蔓延は、企業の収益にも影響し、さらに賃上げ
ができなくなるという負のスパイラルが目に
見えています」(井上学氏)
消費増税なら景気は氷河期に入る。
安倍首相は、それが分かっていて“氷山”に
突っ込むつもりなのか。
【転載終了】
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来年、車の買い替え予定があり、
消費増税見送りを期待しています。
消費増税となれば、買い替えを中止
するかも?
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