東大教授が指摘する『令』が抱える3つの問題!
AbemaTV/『けやきヒルズ』より
【転載開始】
■「令和以外の5つはケチのつけようがない」
東大教授が指摘する『令』が抱える3つの問題
4/3(水) 7:02配信
新元号「令和(れいわ)」を決定
する過程で、政府が検討した6つの
最終案がすべて明らかになった。
日本の古典に由来する案は3案で、
「令和」のほか、日本書紀を出典と
する「英弘(えいこう)」、
日本古典と中国の詩経を出典とする
「広至(こうし)」が検討されて
いた。
また、中国の古典からは
「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」
「久化(きゅうか)」の3案が出ていた。
1日放送のテレビ朝日系
『スーパーJチャンネル』に出演した
安倍総理は、有識者懇談会では全員
が出典を日本の古典にすることで
一致し、「令和」を推す声が最も
多かったと明らかにした。
そうしたなか、
「『令和』以外の5つはケチのつけ
ようがない」と指摘するのは、
歴史学者で東京大学史料編纂所の
本郷和人教授。
令和の「令」の字に理由がある
として、3つの点を説明する。
「『令』は上から下に何か『命令』
する時に使う字。国民一人ひとりが
自発的に活躍するという説明の趣旨
とは異なるのではないかというのが、
まずひとつ批判の対象にならざるを
得ない。もうひとつは、『巧言令色
鮮し仁』という故事。“口先がうまく、
顔色がやわらげて、人を喜ばせ、媚び
へつらうことは、仁の心に欠けている”
という意味で、この『仁』は儒教で
最も大切な概念。今でいう『愛』を
意味し、それに一番遠いのが巧言令色
だと言っている。そこが引っかかる。
皇太子殿下は日本中世史の研究者で、
当然『令旨』という言葉もご存知だと
思う。これは皇太子殿下の命令という
意味で、天皇の命令ではない。つまり、
『令』という字は皇太子と密接な結び
つきがあるもので、天皇の密接な関係
があるのは『勅』『宣』などの字。
(天皇の生前退位で定める)新元号
とは少しずれている」
本郷氏はこれらを踏まえ、
「普通に使うと使役表現となり、
中世の人に読ませると『人に命令
して仲良くさせる』となる。日本
の古典から取ることは何の問題も
ないと思っているが、どうも自発的
な感覚ではなくなってしまう」と
改めて述べた。
これを受けてフリーアナウンサー
の柴田阿弥は
「決まってしまったものはどうしよう
もないですし、本郷先生が言うように
捉える人がいるだろうということも
想像できる。いろいろな意見があって
然るべきだし、どんな元号かよりも
どんな時代にしていくかの方が大切
かもしれない」と意見を述べていた。
【転載終了】
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解釈の中には、「令」は上意下達であり、
「和」は集うという意味。
「上からの命令により、人々を集う」、
ということから、「徴兵制」に結びつく、
という人もいます。
一部の層が気になるのが、3月初旬には
候補になかった「令和」が、官邸の要望
で急遽候補になり、選ばれたという点で
しょうね。
要するに、戦争のできる国に近づき
つつあるという危機感だろうと思います。
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