86歳まで生きなければ大損・・・

 令和の年金改悪 突っ切る知恵 


 【転載開始】


 ■年金受給開始75歳繰り下げなら・・・ 

 86歳まで生きなければ大損 

 公開日:2019/05/10  


 次の国会で提出される5年に 

1度の年金財政の検証は、国民 

に痛みを強いる材料となるものだ。 

少子高齢化で5年前よりも逼迫して 

いるのは確実で、現在は60歳から 

70歳までの間とされる年金受給 

開始時期を75歳まで繰り下げる 

議論が活発になる可能性は高い。 

厚生年金の加入期間も、現在の 

70歳から75歳に引き上げられる 

とみられる。 

少しでも長く働いて、年金の受け 

取りスタートは後ろにずらす――。 

そんな人をどんどん増やそうという 

政府の考えが浮き彫りになってくる 

はずだ。  


 それでは受給開始を75歳まで 

遅らせたとき、何歳になれば 

65歳に受給したときよりも得を 

するのか。 


 まず厚労省の試算によると、 

75歳で開始した場合に受け取る 

基礎年金額は年間147万2877円 

となる。 

65歳で受け取った場合は 

77万9300円だから、額面でほぼ 

2倍になる計算だ。 


 では、トータルの金額で65歳を 

上回るのはいつか。 

ファイナンシャルプランナーの 

長尾義弘氏の試算によると、 

その分岐点は86歳だという。 


 「まず65歳受給開始と75歳受給 

開始を85歳時点での年金総額で比較 

すると、前者は1636万5300円 

で後者は1620万1647円。それ 

が86歳になると、それぞれ1714万 

4600円と1767万4524円と 

なり、立場が逆転するのです」 

(長尾義弘氏)  


 サラリーマンであれば、これに厚生 

年金分がプラスされる。 

厚生年金の金額は人によって違うし、 

受取額が年間120万円(2020年 

からは110万円)を超えた分は控除 

の対象を外れるので、人によっては 

若干前後するかもしれないが、目安と 

なるのは確かだろう。


 ■平均寿命は81歳 


 もっとも、元を取ろうとして86歳 

まで生きるのは大変だ。 

日本人男性の平均寿命は81.09歳 

(2017年)。 

過去最高を更新したとはいえ、前年から 

の伸びは、わずかに0.11歳である。 

今は人生100年時代といわれ、

医療の進歩で寿命が伸びていくのは間違い 

ないだろう。 


 それでも今のペースでは、平均年齢が 

86歳になるまでに、ざっと45年は 

かかる。  


 多くの人が棺桶の中で 「年金で損をした」

と悔やんで送り出さ れることになりかねない。  


 75歳まで年金に頼らずに食いつなぐ 

のも難しい。 

日本人男性の健康寿命は72.14歳 

(2016年)。 

そこを越えると介護を受けたり寝たきり 

になったりする人が増えるのだ。 

75歳まで現役当時と変わぬ体力を維持 

するのは困難だ。  


 そもそも70歳を越えてもなお雇用 

してくれるという会社は少ない。 

駐車場の警備や掃除のアルバイト、 

パートで暮らすしかないだろう。  


 「いまは高齢者雇用安定法によって 

65歳までの雇用が義務づけられて 

いますが、いずれは70歳まで引き 

上げられると予想されます。近い将来、 

70歳定年制が実施されることになる 

でしょう。ただ、それまで働ける場が 

提供されるようになったとしても、 

満足がいく報酬を得られるかというと 

別問題。現実的に50歳以降は給料が 

減るケースが多いですし、60歳を 

過ぎて再雇用されたあとはさらに 

下がります。高齢者が給与所得だけで 

暮らすのは難しく、実際に65歳以上 

の方の9割は年金だけに頼る生活を 

しています。75歳まで繰り下げが 

できるようになっても、それを選択 

できる人は限られると思います」

 (長尾義弘氏) 


 それでも75歳まで受給開始年齢 

を遅らせるのは、厚生年金の加入期間 

も75歳まで先延ばしするためだろう。 

国民は、うまくもないエサをぶら下げ 

られて、保険料だけふんだくられる 

ことになるのだ。


 ■働けど楽にならない高齢者世帯 


 総務省の労働力調査(2018年) 

によると、65歳以上の高齢者で働い 

ている人は862万人に上った。 

前年の807万人から55万人も増え 

ている。 

うち男性は512万人。 

就業率は33.2%だから、

高齢男性 の3人に1人は働いている

ことになる。 


 ただし、生活は楽ではない。 

内閣府の高齢社会白書(2017年) 

によると、高齢者世帯の平均所得は 

297.3万円で、全世帯から高齢者 

世帯と母子世帯を除いたその他世帯の 

644.7万円と比べ、半分以下の 

レベルだ。 


  そこに年金改悪が直撃すれば、 

暮らしがさらに厳しくなるのは確実で 

ある。 


 【転載終了】 

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 平均寿命が延びていても、健康寿命が 

伸びているとは限りません。 


 昨年、3泊4日の旅行をしましたが、 

無理がきくのは70歳まででしょうか。  


 介護を忘れ、ストレス解消のための、 

リフレッシュ旅行というところですね。 


 夫婦共に健康であるうちしか、 

ゆったりとした旅行はできませんから。 


 介護を経験してきている先輩方も、

 口をそろえて言うのは、 

「元気なうちに旅行してきたほうが 

いいよ」、です。


 介護が終わってからでは、そんな 

気力も体力も無くなると言います。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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