消費増税延期への配慮か・・・
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【転載開始】
■消費増税延期への配慮か
安倍首相に忖度した日銀黒田総裁
公開日:2019/05/25
日銀の黒田総裁が巷間、
消費増税の延期を模索している
のではないかと噂される安倍首相に、
同氏一流の「忖度」を見せた。
日銀は4月25日の金融政策決定
会合で指針(フォワードガイダンス)
を修正したが、この中で、それまで
記載されていた消費増税に関する
くだりから
「19年10月に予定されている」
との文面を削除したのだ。
日銀は
「増税は当然の前提なので削除した」
と説明するが、
「日銀文学ともいわれるほど一言一句
に神経質な日銀が、これほど大事な
文面を削除するにはそれなりの意味が
ある」(市場関係者)とみられている。
ズバリ、政権内部で浮上している
消費増税延期への配慮というわけだ。
4月19日、安倍首相に近いとされる
自民党の萩生田光一幹事長代行 が
インターネット番組で
「6月の日銀短観をよく見ないといけ
ない。(消費増税を)やめるとなると
なれば、信を問うことになる」と発言
した。
いわゆる「観測気球」であろうが、
萩生田氏は
「(10%への消費増税は)決まって
いるから、なりふりかまわずゴール
テープを切るという姿勢はよくない。
どんな小さな数字の変化も政府は謙虚
に受け止めるべきだ」と語っている。
公式には安倍政権は今年10月に
消費税率を8%から10%に引き
上げる姿勢を崩していない。
与党内からも
「消費税はリーマン・ショック級の
出来事が起こらない限り引き上げて
いく」と繰り返し語られている。
しかし、その掛け声とは裏腹に、
政権内部では参議院選挙での大敗を
回避するための秘策として、
消費増税の延期と衆参同日選挙が
囁かれている。
さらにここにきて、消費増税の
延期と日銀の追加緩和がセットで
講じられる可能性も浮上している。
援軍は日銀の政策委員会のリフレ派
の審議委員のほか、 その理論を支える
リフレ派の 経済学者のグループだ。
彼らの主張は、消費増税は景気を
悪化させるだけであり、 やめるべき。
やるべきはさらなる金融緩和であり、
その余地は十分にあるというものだ。
日銀総裁を異例の2期目に導いた
安倍首相に対して、黒田氏は大きな
恩義がある。
安倍首相が消費増税の延期で動く
ならば、援護射撃も辞さないと
いうことか。
【転載終了】
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本来、良い意味での「忖度」が悪い意味
になってしまいましたね。
少なくとも、海外は「忖度」を悪い意味
で伝えています。
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