「技術の日産」が消える日・・・!?

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■FCAがルノーに経営統合提案で 

 「技術の日産」が消える日 

 公開日:2019/05/29  


 欧米自動車大手のフィアット・ 

クライスラー・オートモービルズ 

(FCA)は27日、仏ルノーに 

経営統合を提案したと発表した。 

ルノーは日産自動車、三菱自動車 

との経営統合を目指しているが、 

FCAが加われば、4社の年間 

販売は約1500万台。 

独フォルクスワーゲンやトヨタ自動車 

の約1000万台を大きく引き離し、 

世界最大の自動車メーカーグループが

誕生することになる。 


 これだけスケールの大きい統合話 

なのに、株式市場はほとんど反応ナシ。 

27日の日産の株価は、先週末比 

7・2円高の747.8円で引けた。 


 「日産にとってのメリットが見いだせ 

ないため、好材料にはならなかった。 

FCA、ルノー、三菱ともパッとしない 

自動車メーカーが、日産に“オンブに 

抱っこ”とみているのです」 (兜町関係者) 


 FCAは、2014年に多額の債務 

を抱えていた伊フィアットが、経営破綻 

した米クライスラーを完全子会社化して 

誕生した。 

三菱は、燃費不正が発覚後、日産傘下で 

再建中。 ルノーも収益や技術力で日産を

頼りに している。 

確かにどこもパッとしない。

 

 経済ジャーナリストの井上学氏が言う。 


 「“弱者連合”に日産が乗っかる構図です。 

弱者同士がくっつくのは、ガソリンや汎用 

樹脂など製品差別化のない業界では、業務 

が効率化され、過当競争が回避できるため 

効果絶大です。しかし、他社とは違う車を 

いかに開発するかが勝負の自動車業界では 

異なります。世界最大のグループの傘下に 

入り、販路が広がることは、日産にとって 

歓迎すべきことですが、一方で、日産の 

独自色が失せかねません」  


 意思決定や情報の共有化など足かせが 

多くなり、動きづらくなるためだ。  


 「自由な研究・開発で築いてきた『技術 

の日産』が埋没するのではないか心配です。 

売れる車の開発ではなく、リストラで稼ぐ 

4社連合になってしまうかもしれません」 

(井上学氏) 


 日産は、2019年3月期決算がボロボロ 

だったことを受けて、22年度までに世界 

全体で4800人以上の従業員を削減する。 

早期退職関連で470億円の費用が発生する 

が、年間300億円のコスト低減につながる 

という。リストラで再建するスタンスなら、 

「技術の日産」は過去のものになる。


 【転載終了】 

 ************************** 


 日産は稼ぎの悪い外資に翻弄されて 

いますね。 


 従業員がかわいそうです。 

やる気をなくさなければいいのですが。 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000