「健康寿命延伸プラン」に透ける魂胆・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■安倍政権がブチ上げ「健康寿命延伸プラン」に
透ける魂胆 公開日:2019/05/31
「人生100年時代」を掲げ、
高齢者の就労拡大に躍起の安倍政権。
先日、70歳までの雇用確保を企業
に求める方針を示したばかりだが、
今度は、「健康寿命延伸プラン」を
ブチ上げた。
健康寿命を延ばし、とにかく高齢者
を働かせるつもりのようだ。
心身ともに健康で活動的に暮らせる
期間が健康寿命だ。
2016年の日本人の平均寿命は
男性80.98歳、女性87.14歳
に対して、健康寿命は男性72.14歳、
女性74.79歳。
厚労省は29日、 40年までに健康寿命
を16年比3歳以上延ばす目標を示した。
「健康寿命延伸プラン」は、高齢者
人口がピークを迎える40年に向けて、
高齢者の“活躍”を促しているが
〈その前提として、特に予防・健康
づくりを強化して、健康寿命の延伸
を図る〉としている。
■強制労働で高齢者はボロボロに
もちろん、健康寿命が延び、
死ぬギリギリまで元気なのは、
本人にとっても家族にとっても幸せな
ことだ。
しかし、透けて見えるのは、少しでも
高齢者を寿命ギリギリまで働かせよう
とする魂胆だ。
実際、安倍政権は高齢者が働かざる
を得ない仕掛けを次々につくっている。
「昨年、年金支給開始を68歳に引き
上げる提言をした財務省の審議会は、
〈年金支給開始年齢の引き上げは高齢
就労を促進する〉と本音を漏らして
います。要するに年金を支給しなけれ
ば、働くようになるだろうということ
です。今月は、安倍首相が議長を務め
る未来投資会議が、70歳雇用の努力
義務を企業に求めている。金融庁も
〈今後は公的年金だけでは満足な生活
水準に届かない可能性がある〉と将来
の不安をあおっています。安倍政権が
70歳まで国民を働かせようと考えて
いるのは間違いありません」
(霞が関関係者)
長生きされても、健康でなければ働け
ない上、医療費や介護費がかさむ ――
健康寿命延伸を進める安倍政権は、
そう考えているのかも知れないが、
“兵糧攻め”で高齢者を労働に追い込む
ようなやり方で、ホントに“健康寿命”
は延びるのか。
体を壊すだけなのではないのか――。
医学博士の左門新氏が言う。
「働けるうちは働く方が健康は維持
できます。ただし、自らの 意思で、
やりがいや希望を持って 働く環境が
必要です。年金をカットされ、追い詰め
られて働くのは、 心身ともに弊害が多い
と思います。 政府が『健康寿命を延ばせ。
その 間、働け』と上から押し付けても、
健康にはなりませんよ」
安倍政権が語る「健康寿命」は
要注意だ。
【転載終了】
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諸先輩方が口をそろえて言うのは、
「70代になったらどこかしこ具合が
悪くなるから、楽しめるのは、動ける
60代だけだよ」と。
我が世を謳歌している首相には分か
らないでしょうね。
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