何もかも辻褄が合わなくなってきたのは「政権末期」の兆し!
永田町の裏を読む
【転載開始】
■何もかも辻褄が合わなくなってきたのは
「政権末期」の兆し
公開日:2019/06/13
金融庁が3日に発表した
「老後を年金に頼るのは無理なので、
夫婦で95歳まで生きるつもりなら
2000万円の金融資産を自分で用意
しろ」という趣旨の報告書が大きな
波紋を呼んでいる。
枝野幸男立憲民主党代表は、
「そんな貯蓄ができない人たちが圧倒的
多数であり、それをどうするのかが政治
の仕事だという自覚が、麻生金融担当相
には全くない。この姿勢そのものが参院
選の最大の争点だ」と語っているが、
その通りだろう。
考えてもみよう。
今から15年前、第2次小泉内閣の売り
文句が「年金100年安心」で、その時
の自民党幹事長は安倍晋三である。
ところが5年も経たないうちに早くも
「安心」が怪しくなって、民主党政権は
年金はじめ社会保障改革のための財源
確保と財政の再建をどう両立させるか
という難問に取り組まざるを得なく
なった。
それで生まれたのが、野田政権下での
「社会保障と税の一体改革」のための
自公民3党合意で、消費税を14年に
8%に、15年に10%にアップして、
それを主として社会保障の改革に注ぐ
方向を打ち出した。
野田政権は12年末の総選挙で
惨敗し、第2次安倍政権が成立したが、
もちろん3党合意は有効で、
同政権もそれに拘束されている。
そこで安倍は約束通り14年4月に
消費税を 8%に上げたものの、
それを景気面から 支えるアベノミクス
は何の成果も生んでおらず、
またそれでも耐え忍ぶに必要な年金はじめ
老後の暮らしへの「安心」は 何ら確保され
ていなかったので、この増税はマイナス面
ばかりが目立って しまった。
それですっかり懲りた安倍は、10%
への増税を2度も延期し、3党合意を
裏切り続けてきた。
その揚げ句に生じたのが今の事態で ある。
3度目の消費増税延期を言い出す
ことは、いくら何でもできない。
それを支えるだけの景気をアベノミクス
がつくり出すことに失敗したと自ら
認めるに等しいからだ。
そこで、増税分を活用してどのように
して社会保障を充実させ、 財政を再建
して「安心」できる世の中 を実現できる
のかを示して参院選を 戦わなければなら
ないが、その矢先に、 政府自身の一角から
「年金なんかアテにしてもダメだよ」 と
いう声が上がってしまったのだから、
どうにもならない。
このようにして何もかもが辻褄が
合わなくなっていくところに、
政権末期の兆しが表れている。
【転載終了】
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安倍降ろしの兆候ですかね?
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