矛盾だらけの消費増税強行 ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■矛盾だらけの消費増税強行
安倍首相で日本経済は地獄行き
公開日:2019/07/03
1日に発表された6月の日銀短観
と内閣府の消費動向調査は、
企業と消費者の冷え切ったマインド
をクッキリ浮き彫りにした。
さらに驚くのが、今回の結果が過去
2回の増税延期直前の調査より、
断然悪いということだ(別表)。
安倍首相は、自ら延期した時よりも
悪い経済状況なのに、増税を強行
しようとしているのだ。
◇ ◇ ◇
6月日銀短観は、大企業製造業の
景況感を示す業況判断指数(DI)
が前回3月から5ポイント下落の
プラス7となった。
2四半期連続の悪化で、2年9カ月
ぶりの低水準だった。
安倍政権は10%への消費増税に
ついて、予定していた15年10月
と17年4月を2回延期している。
今回同様、実施予定時期の4カ月前
の短観(大企業製造業のDI)を
調べてみた。
15年6月は、前回比3ポイント増
のプラス15、16年12月は前回比
4ポイント増のプラス10だった。
内閣府の6月消費動向調査は、
消費者心理を示す消費者態度指数
(2人以上の世帯)が前月から
0.7ポイント低下の38.7と
なった。
9カ月連続の悪化で、14年11月以来
4年7カ月ぶりの低水準だ。
延期前を見ると、15年6月は前月比
0.3ポイント増の41.7、
16年12月は前月比2.2ポイント増
の43.1だった。
■参院選で「ノー」の審判を
両調査とも延期した時の数字は、
今回より絶対値がいいだけでなく、
前期比プラスになっている。
つまり、景気が上向き傾向だったのだ。
それでも安倍首相は、景気停滞を心配
して増税延期を決断したのである。
延期した時よりも数字も傾向も悪化
しているのに、増税断行はまったく
つじつまが合わない。
そんなことをしたら日本経済がメチャ
クチャになるのは目に見えている。
そのことは延期した安倍首相自身が
わかっているはずだ。
立正大客員教授の浦野広明氏(税法)
が言う。
「消費者は、すでに昨年末から長期間、
幅広い商品の値上げラッシュに悲鳴を
上げている。また、2000万円問題
をきっかけに、年金など将来不安も
かつてないほど抱いています。今回の
2つの調査の数字を含めてどの角度
から見ても、10%への引き上げは
絶対にやってはいけないタイミング
です。10月が近づき、あきらめ
ムードも出てきていますが、7月21日
の参院選で増税ノーの審判を明確に下せ
ば、10月の増税延期は 十分間に合い
ます。野党は、消費 増税の可否を最大の
争点にして、 参院選を戦うべきです」
民意の力で増税をはね返せるか。
【転載終了】
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政権は、消費増税延期をしたいので
しょうが、財務省が「モリカケ」問題
で縛ったのではないでしょうか?
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