たとえ自分の議席を失ってもすでに山本太郎は勝っている!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■たとえ自分の議席を失ってもすでに
山本太郎は勝っている
公開日:2019/07/20
今回の参院選は「山本太郎の勝ち」
である。
それは候補者としての勝ちではない。
れいわ新選組の“プロデューサー”と
しての「勝ち」だ。
これは山本が落選しても揺るがない。
以下、理由を並べる。
まずは党名。
山本は4月に「れいわ」の結成を発表
したが、総務省への届け出は4月1日。
菅官房長官が新元号「令和」を発表した
当日だ。
日本では、既存の政治団体と同じ名前
の団体は登録できない。
誰よりも早く届け出ることで、
新元号にあやかろうとする他の勢力の
動きを封じ込めた。
続いては、有権者を巻き込む戦略だ。
山本は結党会見で
「候補者を何人擁立するかは、皆さま
の寄付額で決めます」と全国に寄付を
呼びかけた。
ファンを巻き込む手法はAKB総選挙 に
似ている。
支持者は「推しメンを育てるために寄付
しよう」と考える。
山本は誰もが当事者として参加でき、
結果を楽しみにする仕組みを作っている。
その結果、寄付額は公示前までに
2億5000万円を突破。
街頭演説の会場でも寄付者の列ができた。
高額寄付は少ないが、少額寄付で波紋を
広げ、3億円以上を集めている。
こうした寄付者は選挙で大きな力になる。
単なる支持者とは本気度も活動量も違う。
その熱が、さらに渦を広げている。
生きづらい日本の象徴である「当事者」
を擁立したことも大きい。
ほぼ無名の新人ばかりを立てる発想は、
従来の永田町にはなかった。
有権者はますます「政治は自分たちのもの」
という当事者意識を刺激された。
比例で優先的に当選する「特定枠」の
1、2位に重度障害者を据えたことも重要
だ。
たとえ山本が落選しても、れいわが1議席
以上獲得すれば、重度障害者が国会議員に
なる。
これは歴史的な出来事になるだろう。
そして最大の鍵は「政党要件」だ。
公職選挙法では「国会議員5人以上」
「直近の国政選挙の選挙区か比例区で2%
以上の得票」のいずれかを満たせば、
政党として認められる。
政党交付金も受け取れる。
今回の選挙で、れいわは政党要件を獲得
するはずだ。
そうなれば、今後はテレビも無視できない。
山本自身は議席を持たなくても「1年以内」
とされる総選挙を見越し、政党代表の立場
でメディアを通じて発言できるようになる。
つまり、今回の選挙で山本が損をする
要素はない。
山本太郎は、すでに勝っている。
(フリーランスライター・畠山理仁)
【転載終了】
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既存与野党に国民が見切りをつけた
ということなのかも知れませんね。
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