「日本には大損失」 不十分な日露の経済関係・・・

 Sputnik日本 


 【転載開始】


 ■「日本には大損失」 

 不十分な日露の経済関係 

  日露経済交流顧問の朝妻氏 

 

 9月4日、東方経済フォーラムの 

枠内で国際ディスカッションクラブ 

「ヴァルダイ」発刊の本 『大海原に

向かって ロシアの東方 転換の軌跡』

のプレゼンテーション が行われた。

この「ヴァルダイ」クラブには、

 日ロ交流協会の副会長で、日露経済

交流コンサルタントを務め る朝妻 

幸雄氏も加わっている。 

ロシア「国際友好勲章」の授章者で、

 両国関係の専門家である朝妻氏だが、 

プレゼンでは時間の都合で露日経済 

協力の展望についての報告の機会が 

与えられなかった。 

このため、帰国された朝妻氏は 

スプートニク東京特派員からの取材 

に応じ、プレゼン用に準備されていた

ロシアの東方シフトの実現現状 につい

て、また隣国の中で最も巨大 な国、

ロシアとの経済関係で日本が 他の

アジア諸国に遅れを取っていること

がいかに大きな損失であるかについ

て、お話くださった。


 ■ロシアにとっての「東方シフト」 

 東南アジアの重要度  


 「ロシアにとって今後アジアとの 

経済交流は一層、重要度を増します。 

今までは、ロシアの貿易額の50% 

以上が欧州で、それとの経済関係は 

重要でした。ところがNATOの必要 

以上の東進で欧州との政治的環境は 

悪化。これが経済推進を邪魔してい 

ます。今後、ロシアが自国の発展の 

ために相対的に経済関係が不十分 

だったアジアとの関係強化を図るの 

は当然で、特に距離的に最も近い 

東南アジア諸国との関係が重要と 

なります。私としては、ロシアには 

積極的にアジアとの関係を強化して 

もらいたいと思っています。」


 ■ウイン・ウインなアジアとロシアの 

 経済協力 


 「アジア諸国にしても、ロシアと 

の経済関係強化は間違いなく大きな 

発展をもたらします。中国との関係 

はすでに十分に築かれており、今後 

の発展も間違いないでしょう。ロシア 

と韓国の取引も順調に伸びており、 

2017年の露韓間の貿易額はついに 

露日のそれを上回りました。」


 ■潜在力の高いはずの日露の経済協力 

 実現化はわずか30%  


 「問題はロシアと日本の経済関係。 

現状はたいへん不十分であると言わ 

ざるをえません。 

  限りなく大きな潜在性があるにも 

関わらず、実現されているのは100% 

のポテンシャルのうち30%足らず。 

日本の経済界が本気でロシアと取り 

組めば、残りの 70%は実現され、 

両国の経済関係が飛躍的に伸びる 

ことは間違いありません。 2018年の

両国の貿易額は僅か 200億ドルですが、

これを 600-700億ドルまで増やすこと

は容易に可能です。 

 日本にとって未開拓な市場はロシア 

のみ。今後の最大の経済パートナーは 

ロシアしかありません。 ロシアにとって

も日本との経済関係の歯車が噛み合えば、

両国の協力は 一挙に改善され、経済は

間違いなく 飛躍的に成長します。」


 ■「日本は木を見て森を見ていない?」 

 領土問題は形を問わず、早期解決を 


 「日露の経済関係が実現できない。 

その理由が政治関係、つまり領土問題 

にあることは繰り返すまでもありませ 

ん。面積で言えば日本の領土のわずか 

1.3%、ロシアの領土の0.03%に過ぎ 

ない、4つの小島が喉に刺さったトゲ 

としていつまでも進展の邪魔をしている

 のです。未解決のままでは両国ともに 

何も得にはならず、どのような結論で 

もいいから早く合意に達することです。 

両国の経済関係は政治関係を改善すれ 

ば一挙に推進されます。政治と経済は 

車の両輪で、経済の歯車だけが回る 

ことはあり得ません。 クリル諸島に

こだわるあまり、シベリア の資源開発

や大きなロシア市場での潜在 性豊かな

経済関係を築けないのは、日本 には

大損失です。日本は木を見て森を 見て

いない?

 早く領土問題を解決し、本格的な

経済協力に移行すべきです。 それに

必要なのは政治的決着。これはロシア

にプーチン大統領が居て、日本に安倍

首相がいるうちに解決すべきです。領土

問題が解決すれば平和条約を締結できる。

平和条約が締結されれば 査証協定も改善

されます。面倒な査証 手続きを経ずに

両国のビジネスマンが 自由に往来でき

れば、両国関係は爆発 的に伸びるで

しょう。日本はロシアと の経済協力で、

間違いなく、領土より はるかに大きな

プラスが得られるのです。 私は今76歳

です。80歳になるまでに解決 して、

両国の経済関係の潜在性を一挙に実現

して欲しい。それが私の切なる願いです。」 


 【転載終了】

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  頑張りましょう!「安倍君」。

 

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