菅官房長官は 「台風被害」なのに「豪雨被害」と・・・
LITERA
【転載開始】
■千葉で停電続くも安倍政権はいまだ冷酷
対応!
「関係閣僚会議」も開かず菅官房長官は
「台風被害」なのに「豪雨被害」と
2019.09.16
首都圏を直撃し、甚大な被害を
もたらした台風15号。
なかでも千葉県の被害は深刻で、
昨晩からつづいた大雨によって
きょうは館山市や南房総市で避難
勧告が発令。
また、停電復旧の見通しはどんどん
後ろ倒しとなり、13日時点で全面
復旧には約2週間かかるとの見通し が
出され、台風直撃から1週間となった
いまも約7万3000戸が停電中
(本日18時時点)。
さらに熱中症による死亡者も3人で、
15日には通電火災が発生するなど
二次被害も出ている。
1000戸を超える家屋被害に、
1週間以上もつづく停電や断水、
土砂災害の危険──。
一方、この被害規模に対し、安倍政権
はあまりにも無責任かつ冷酷な対応を
とりつづけている。
たとえば、13日の記者会見で千葉県
の台風被害への対応について問われた
菅義偉官房長官は、こう断言した。
「今回の豪雨災害への対策については、
大雨となる前から災害発生後にかけて、
迅速かつ適切におこなったと考えており
ます」
まず、そもそも今回の被害は
「千葉県観測史上最大を記録した暴風
被害」「台風被害」と呼ぶべきもので、
「豪雨災害」ではない。
菅官房長官はほんとうに被害状況が
わかっているのかと心配になるが、
その上、6日と10日に関係省庁災害
対策会議を開かれたことを理由に
「対策は大雨となる前から災害発生後
にかけて迅速かつ適切におこなった」
と言い張ったのである。
まったく冗談じゃない。
気象庁が「記録的な暴風となるおそれ
がある」と発表したのは8日だがこれ
を受けた政府の動きは見られず、
安倍首相が政府として対応をとった
のは、首都圏で大きな被害をもたら
した9日未明から4日も経った13日の
こと。
しかも、それは閣議後におこなわれる
閣僚懇談会で安倍首相が停電復旧に
全力を挙げるなどの指示を関係閣僚
に出しただけだ。
ようするに、安倍首相はいまにいた
るまで、非常災害対策本部の設置は
おろか、関係閣僚会議さえ開かず、
「総理指示」も出していないのである。
言っておくが、台風については
こういう対応が普通というわけでは
ない。
実際、8月の台風10号のときは、
8月14日、16日に関係閣僚会議を
開き、「先手の対策を」と指示して
いたし、7月の台風5号のときも20日
に国民への情報提供や避難支援など
の対策についての「総理指示」を
出し、22日には関係閣僚会議を開き
「政府一体で対策を」と指示して
いた。
また停電被害だけ見ても、 昨年の
北海道地震の際の43時間停電 を
もしのいでいる。
繰り返すが、それが今回は、
きょうになってもその「関係閣僚会議」
も「総理指示」もないままなのである。
これははっきり言って、政府として
危機管理対応がまったく機能していない
状態に陥っているのだ。
しかし、ここまで被害が出ているにも
かかわらず、一体なぜ、安倍政権はこんな
態度に出ているのか。
それには大きな理由があった。
なんと、じつは8日日曜日には関係
閣僚会議を開催する動きがあったと
いうのに「大きな被害は出ない」と
して見送りにしていた上、9日には
官邸幹部との会議で「2、3日で復旧
するだろう」という見方を共有して
いたと、13日放送の『NEWS23』
(TBS)が報じたのだ。
ここで、8日から安倍首相が何を
していたか、いま一度振り返ろう。
まず8日は、午前中に下村博文・
元文科相の次男の結婚披露宴に出席
したあと、15時すぎには富ヶ谷の
私邸に帰宅。
そのあとは麻生太郎財務相が遊びに
来て1時間半ほど滞在し夕方17時
すぎに帰っただけ、私邸でのんびり
過ごしている。
さらに甚大な被害が少しずつ判明
してきた9日も同様で、台風被害に
関係ありそうなのは、10時8分から
たった5分間、沖田芳樹内閣危機
管理監、関田康雄気象庁長官から
報告を受けたくらい。
あとは米国でNSC関係者と会談した
薗浦健太郎首相補佐官、世耕弘成
経済産業相など韓国への圧力を担う
経産省関係者と面談しただけで、
18時28分には自宅に帰っている。
復旧が予想以上に遅れていること
が問題化しはじめた10日も、閣議
のあと、会ったのは麻生財務相、
谷内正太郎国家安全保障局長、
北村滋内閣情報官、防衛省の槌道明宏
防衛政策局長、大塚海夫情報本部長
だけ。
19時41分に富ヶ谷の私邸に帰って
いる。 そして、11日にはご存じのと
おり、 内閣改造が予定どおりにお
こなわれた。
■台風被害拡大するも、意地でも関係
閣僚会議も開かず総理指示も出さない
安倍首相 ようするに、安倍首相を
はじめ政権は、気象庁の警鐘を無視して
台風被害を甘く見積もって対応を怠り、
さらに甚大な 被害がもたらされたという
のに「2、3日で復旧する」などという
無責任な判断をおこなった。
しかも、安倍首相は11日に災害対応指示
もそっちのけで、内閣改造を延期する
ことなく強行したのだ。
このように、安倍政権は危機管理の
欠如どころか、国民の安全・生命を守る
ことを完全に放棄していたのだ。
昨年の「赤坂自民亭」問題、および豪雨
災害の初動の遅れを、安倍首相はまたも
繰り返したというわけだ。
しかし、断固として関係閣僚会議を
見送り、被害発生後も甘い見通しで
危機意識を持てていなかった
「危機管理の欠如」を認めるわけには
いかない。
だからこそ、「いまさら」と言われない
ために、いまだに安倍首相は
「関係閣僚会議」も開かず、「総理指示」
も出していないのではないか。
さらに、内閣改造を延期しなかった
のも同じ理由だろう。
なかには「そんな重要な日程は動かせ
ない」などと思っている人もいるかも
しれないが、 内閣改造は過去にも延期
されたことが ある。
それは1999年9月30日午前、茨城県
東海村の核燃料加工施設・JCO東海
事業所で臨界事故が発生したときの
ことで、10月1日に内閣改造をおこ
なうことが予定されていたが、
当時の小渕恵三首相は
「こうした際に内閣改造をすること
への国民からの批判なども考慮」
(朝日新聞1999年10月1日付)し、
10月5日に内閣改造を延期したのだ。
こうして延期しても、小渕首相に
対しては「なぜいま内閣改造か」と
いう批判も起こったのだが、
安倍首相は驚くべきことに、そもそも
「災害」などなかったことにしてしまった
のである。
国民を見捨てて政権への批判を封じ
込める──。
昨年の豪雨災害時の対応といい、
もはやこれは棄民政策であり、 戦慄する
ほかない。
しかも、下劣なことに、安倍自民党は
批判をかわすために責任を東京電力に
押し付けた。
実際、自民党が13日に開いた停電被害
にかんする対策会議では、東電の初動
の遅れや見通しの甘さを指摘する声が
上がったという。
「初動の遅れ」「見通しの甘さ」と
いうのは、まさしく安倍首相に対して
向けるべき言葉だが、こうして責任を
東電にすり替えたのだ。
【転載終了】
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国内は、安倍首相というより、
菅官房長官が仕切っていると言わ
れています。
表面的には安倍首相ですが、菅氏
の責任が大きいかもしれないですね。
掲題の見ると、東京五輪と台風を
結び付けたくないのでしょう。
>国民を見捨てて政権への批判を
封じ込める──。
昨年の豪雨災害時の対応といい、
もはやこれは棄民政策であり、
戦慄するほかない。
※棄民とは:政府によって切り
捨てられた(元)自国民を
指す語。
10年ほど前から言われていた
NWO(新世界秩序)に由来する
のかも?
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