サイバー攻撃?ホルムズ海峡封鎖?

 AFP通信 


 【転載開始】


 ■サイバー攻撃?ホルムズ海峡封鎖? 

 米による司令官殺害 イラン報復の選択肢 

 2020年1月4日  発信地:パリ/フランス 


【1月4日 AFP】米軍がイラン革命防衛隊 

(IRGC)の対外工作を担う精鋭部隊 

「コッズ部隊(Quds Force)」の 

ガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)

 司令官を殺害したが、中東の同盟勢力の 

結集から海上交通の要衝の封鎖、 

国境を越えてのサイバー攻撃まで、 

イランは宿敵・米国に報復する選択肢に 

事欠かない。 


 イランは、非対称戦争 

(戦力的にかなり優勢な敵に仕掛ける戦争)

 のメリットをイラン・イラク戦争 

(1980~88年)の死闘を通じて学んだ上、 

イラクやシリア、レバノンなどに強い影響力 

を有しているため、中東に駐留する米軍への 

対抗手段も複数ある。 


 イランがソレイマニ司令官殺害の報復と 

して取り得る主な選択肢を以下にまとめた。


 ■代理勢力を利用  


 イエメンのイスラム教シーア派(Shiite) 

反政府武装組織フーシ派(Huthi)から 

イラクのシーア派武装勢力、 

レバノンのシーア派政党・武装組織ヒズボラ 

(Hezbollah)まで、イランは中東各地に 

大惨事をもたらし得る勢力を支援している。  


 主戦場はイラクになるとみられている。 

親イランのシーア派武装勢力は、 

駐留米軍の撤退を目指して活動したり、 

イラン政府を揺るがしたりすることで、 

新たな政治危機を生み出す恐れがある。 


  米シンクタンク 

「ワシントンインスティテュート 

(Washington Institute)」の 対テロ活動、

情報活動の責任者 マシュー・レビット

(Matthew Levitt) 氏は、 

「イスラエルも標的となる可能性がある。 

イランはイスラエルを米国の手先にすぎ 

ないとみなしているからだ」と指摘する。


 ■サイバー攻撃 


 イランが取り得るより巧妙な対抗手段 

としてサイバー攻撃がある。 

専門家の見方によると、イランは欧米の 

主要なサイバーインフラストラクチャー 

を攻撃する能力を増強し、同国に忠誠を 

誓った「サイバー軍」さえ作り上げたと 

いう。  


 フランスの情報セキュリティー専門家 

団体CLUSIFを率いるロイク・ゲゾ 

(Loic Guezo)氏は、イランのサイバー 

攻撃の第一目標は、ダムや発電所といった 

産業基盤になるとの見解を示している。 


 ■石油輸送の大動脈の封鎖  


 ソレイマニ司令官殺害により中東から 

の石油供給が寸断されるとの懸念から、 

原油価格は一時4%超急騰した。 

イランが世界的な海上交通の要衝 

ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を 

封鎖するのではないかという懸念は 

大きい。


 ■軍事攻撃  


 最も破局的なシナリオは、イランに 

よる軍事攻撃だ。 

イランが中東の米国とイスラエル、 

サウジアラビア勢力に対し弾道ミサイル 

を使用すれば、中東での全面的な紛争に 

発展する恐れがある。 


 独立系シンクタンク 

「国際危機グループ(ICG)」のイラン 

専門家ネイサン・ラファティ(Naysan Rafati)

氏は、イランが米国領を攻撃 

する可能性は小さいと指摘している。 

専門家の間では、イランがどんな措置 

を講じようと米国の存亡を脅かすこと 

はないとはみられている。  


 ICGのイラクとシリア、レバノンの 

プロジェクト総括責任者ハイコ・ウィメン 

(Heiko Wimmen)氏は、 

「今のところは、米・イラン両国が 

直接的な戦争よりも相手が引き下が 

ることを望んでいるというのが基本 

的な想定だ」と指摘した。  


 米首都ワシントンに拠点を置く 

中東研究所(Middle East Institute) 

のアレックス・バタンカ(Alex Vatanka) 

氏は、 

「チャンスがめぐってくれば、イラン 

は乗じる」と述べ、イラン指導部は 

「自滅的」はなく 

「チャンスをうかがっている」との見方を 

示した。

 (c)AFP/Didier LAURAS and Stuart WILLIAMS 

with Ivan COURONNE in Washington 


 【転載終了】

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 米国が中東の支配力を取り戻す 

つもりなのか? 

それとも単純に、大統領選挙の為?  


 ガセム・ソレイマニ司令官を殺害 

したのは、戦争に引き込む挑発以外 

考えにくいですね。 


 イランの報復はどんなんことな 

のか? 


 イランの背後にロシアがいること 

は忘れてはいけないですね。

  

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