イランのソレイマニ司令官とは何者か?

  HuffPost News 


 【転載開始】


 ■イランのソレイマニ司令官とは何者か? 

 米軍による殺害が一大事である理由 

 ソレイマニ司令官の暗殺は、

 アメリカがイランに対して大胆な 

 アクションを取ることを厭わない 

 ことを示唆する。 



  アメリカの国防総省は1月2日夜 (現地時間)、

イランそして中東 において最も強力な軍人の

1人を 殺害したことを公表した。


  標的となったイランの カセム・ソレイマニ

司令官の死は、 アメリカとイラン国間の敵意を 

急激に高め、イランからの報復を ほぼ保証する

ことになる。 


 イランの最高司令官であった ソレイマニ司令官

とは何者なのか? そして彼の死がなぜ、

中東にとって 大きな変革をもたらすのか?以下に 

解説していく。


 ■殺害されたカセム・ソレイマニ司令官とは?  


 ソレイマニ司令官は、イラン革命 防衛隊の

エリート部隊「コッズ部隊」 の司令官であった。

 イラン革命防衛隊は中東で高度な 対外工作を

行い、シーア派民兵の イラクでの訓練などを

行なっている。

 2019年4月にアメリカのトランプ 政府は、

イラン革命防衛隊を 「外国テロ組織」に指定

した。  


 ソレイマニ司令官はアメリカでは テロリスト

として見られているが、イランの保守派や

アメリカやその 同盟国に批判的な人々から支持

され てる人物であった。 

また、彼の殺害に対し「報復」を 誓ったイラン

の最高指導者 アヤトラ・アリ・ハメネイ師とは、 

強い繋がりを持っていた。


 ■なぜ彼が重要なのか? 


 ソレイマニ司令官は15年前に 「コッズ部隊」

の司令官となり、 中東でイランの影響力を広げ、 

新たな民兵を訓練し武装させる など、悪名を

轟かせた。


 元アメリカ軍司令官であり 元CIA長官であり

デビット・ ペトラウス氏はForeign Policy の

インタビューでソレイマニ 司令官について、

イランが中東 の「シーア派三日月地帯」と 

呼ばれるエリア (イランからイラク、シリア、 

レバノン南部までを含む)を 制覇する計画に

おいての 「建築家」だと話した。 


 「彼はイラクだけでも600人 以上のアメリカ

兵士、そして 多くの連合軍やイラクの仲間や、

 シリアなどの他の国でも人々の 命を奪った

武器、爆発物、 発射物、軍需物資の提供をした 

重要人物だ」と話した。 


 ■なぜトランプ政府は彼を狙ったのか? 


 アメリカ軍は、イランによる アメリカへの

攻撃を防ぐために ソレイマニ司令官を標的に

した、と国防総省は声明で発表した。 


 トランプ大統領はソレイマニ 司令官が

アメリカの外交官や軍 を狙った攻撃を計画

していたと 非難しており、暗殺により阻止 

された、と話した。 

「ソレイマニはアメリカの外交官 や軍関係者

に邪悪な攻撃を間も 無く実行しようと計画

していたが、 その途中で彼を捕まえ、殺害

した」 と話した。  

イランの要人を標的にし、アメリカ がイラン

との戦争を始めようとして いるとの批判に

対し、大統領は ソレイマニ司令官の暗殺を

擁護し、 アメリカが地域でのイランの影響

を 覆そうとしているという主張をかわ した。 


 「昨夜アクションをとったのは、 戦争を

止めるためだ。始めるため ではない」

トランプ大統領はフロリダ の別荘

「マー・ア・ラゴ」から1月3日 に話した。

 「イランの人々を深く尊敬している」 と

加え、 

「彼らはとても優れた人々で素晴ら しい

伝統があり、限りない可能性を 秘めて

いる。政権の変化を求めて いるわけでは

ない」と話した。


 ■彼の死がなぜ一大事なのか? 


 アメリカが政府高官、特にイラン の

影響力のある軍人を直接標的に すると

いうことは、過去に前例が ない。 

この暗殺は、アメリカがイランに対し、

大胆かつ暴力的なアクション を取る

ことを厭わないことを示唆 する。 


 この新たな攻撃的な行動は中東を揺る

がし、確実にワシントンD.C.と テヘラン

やイラク国家との関係に 劇的に影響を

与えると予測される。 


 アメリカとイランは、両国とも イラク

で存在感があり、バグダッド のイラク政府

とISISとの戦いに協力 している。 

専門家たちは、緊張の高まりが アメリカ

の国家安全を脅かし、これまでのアメリカ

の反テロ対策へ の成果を危機にさらして

いると懸念 する。 


  一部の専門家は、ソレイマニ司令官 の

暗殺は、イランへの戦争行為だと話す。

「主権国家に対する戦争行為という以外 

に、説明しようがない」

 Brookings Institutionで国際政策の 

副ディレクターをしているスザンヌ・ 

マロニー氏は話した。


 ■これから何が起こるのか? 

 イランの最高指導者ハメネイ師が示し

たように、イランのアメリカの 攻撃への

何らかの反応が予測されて いる。 

どう行動に出るかはまだ明らかでなく、 

専門家たちは現在議論している。  


 イランの外交政策などを統括する 

最高安全保障委員会は1月3日に 

ハメネイ師と緊急会議を開き、アメリカ

の攻撃にどう返答するか決定 を下したと

いうが、同日に出された声明にアクション

の詳細は述べられ ていなかった。 

「ソレイマニ司令官への犯罪的攻撃は、中東

での最悪な戦略ミスであるとアメリカは自覚

すべきであり、これに よる責任を簡単には

逃れられない」と 委員会は声明を発表した。  


 イラクやその他の中東地域や同盟国 などに

いるアメリカの軍関係者が、イランからの

反撃の標的になりやすいが、専門家たちは

イランは全面的に 戦争になるような行動に

は出ないと見ている。 


 しかし、ハフポストの国際シニア・

 ニュースリポーターのニック・ 

ロビンス-アーリーによると、イランは反乱的

な攻撃や親イラン派兵士や民間兵に頼る可能性

がある。  


 APによると、シリアやイラクには何万人

ものイラン政府の代理武装勢力 がいる一方、

アメリカは同地域には比較的小規模な軍事的

存在しかない。  


 シンクタンクCentury Foundationのイラン

専門家のディーナ・ エスファンディアリー氏

はこの戦略について、 

「非対称戦争(両交戦者間の軍事力、 あるい

は戦略または戦術が大幅に異 なる戦争)」だ

とMic.comとの インタビューで話した。 


 「イランは、全面的な従来の戦争 だと勝て

ないとわかっており、それ を始め、負ける

ようなことはしない でしょう。なぜならそれ

は、ソレイ マニ司令官の死へ対する報復をし

な いよりもはるかに悲惨だからです」 

とエスファンディアリー氏は話した。

 「逆に何をするかというと、地域の 代理武装

勢力にイラク、レバノンや シリアで問題を

起こさせるなどして、 断固として非対称戦争

を使い応戦し てくるでしょう」 


 イランの反撃が予想される中、 APによると、

アメリカは約3000人 の陸軍兵を中東に送ると

発表。 

それは、先日700人の兵士をクウェートに配備

したのに追加する 形となった。 

 ハフポストUS版の記事を翻訳・編集 しました。 


 【転載終了】 

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 イランは、アメリカが中東から撤退 

するような攻撃をするのでしょうかね。 


 そうなると、イスラエルが中東で 

孤立してしまうのでは?


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