中小企業を襲う“コロナ倒産ドミノ”!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■中小企業を襲う“コロナ倒産ドミノ”
5月GWがタイムリミット
公開日:2020/03/27
新型コロナの拡大による景気悪化が
ものすごい勢いで進行している。
ただでさえ、消費増税によって落ち込ん
でいた日本経済に襲ってきたコロナ禍。
体力が弱っている中小企業に残された
時間は少ない。
コロナ倒産が相次いでいる。
今週に入り、都内でゲームセンターを
展開する「エターナルアミューズメント」
や、山梨県の給食用食材卸業者「新和」、
大阪でホテルを運営する
「関西スターリゾート」の経営破綻が
判明している。
すでにコロナ倒産は全国で15件を超え
る。
コロナ不況は、2008年に起きた
「リーマン・ショック」とは事情が全く
違う。 中小企業は、あっという間に倒産
する 恐れがあるのだ。
東京商工リサーチの友田信男常務取締役
情報本部長が言う。
「リーマン・ショックは、金融危機を
契機に、グローバル企業や大企業の収益
が悪化し、下請けなどの中小企業にジワ
ジワ影響が及んでいきました。危機の発生
から、中小企業の資金繰りが苦しくなる
までにタイムラグがあったのです。ところ
が、コロナの場合は、倒産に至るまで短期間
というケースが続出しかねない。インバウン
ドの激減やイベント自粛などの影響で、旅館
や飲食業など末端の中小業者 が直接、打撃を
受けているからです。しかも、好景気の中で
起こったリーマン・ショ ック時とは異なり、
台風、消費増税、暖冬などで、中小企業は
昨年秋以降、資金繰りに苦しんでいた。リーマ
ン以上に厳しいは ずです」
■昨年来の消費不況 すでに苦しい資金繰り
26日発表された3月の月例経済報告の
景気判断は、「緩やかに回復」から
「厳しい状況」に下方修正された。
「回復」との表現が6年9カ月ぶりに消え
たが、もはや、そんな“言葉遊び”をしている
暇はない。
金融庁によると、新型コロナの影響を受け
た事業者からの相談件数は、2月1日から
3月19日までで約21万2000件に上る。
コロナ倒産は現在、15件だが、5月の
連休以降、急増する恐れがある。
中小企業が救われるかどうかは、連休前に
コロナ拡大が収束するかにかかっている。
「消費者の財布が最も緩む5月のGWに
自粛が続いているようでは、中小企業の資金
繰りはかなり厳しくなる。早期にコロナの
感染拡大がおさまり、通常の消費に戻るのを
待つしかありません。政府が本気で適切かつ
タイムリーな金融支援をしなければ、倒産の
連鎖が起こる可能性があります」
(友田信男氏)
26日は、東京都で過去最多の47人を
含め、全国で94人の感染が確認された。
はたして、GWまでに終息するのか。
【転載終了】
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消費増税で消費の落ち込んだところに
止めを刺すようなコロナ渦ですからね。
金融機関もマイナス金利で痛めつけ
られ、余裕がないので、貸しはがしに
走るかも?
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