中小企業向け特別融資「貸し渋り」の実態・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■緊急経済対策 中小企業向け特別融資
「貸し渋り」の実態
公開日:2020/04/08
新型コロナ感染拡大を受け、政府は
7日、緊急経済対策を閣議決定。
事業規模は108兆円に上り、
「世界的にも最大級」と胸を張るが、
看板倒れも甚だしい。
資金繰りに苦しむ事業者からは怨嗟
の声が聞こえてくる。
◇ ◇ ◇
「緊急事態宣言」を発令した安倍首相
は7日夜、記者会見を行い、中小企業向け
の経済対策についても説明した。
「中小・小規模事業者の皆さんの今一番
何が大変か。手元の資金がないということ
なんだろうと思います」
「実質、無利子無担保、最大5年間元本
返済据え置きの融資が受けられるようにし
ます」
融資について
「なかなか時間がかかっているという例が
あれば、どんどん政府に声をお寄せいただ
きたい」とも安倍首相は言った。
ならば、さっそくお寄せしよう。
“受験アドバイザー”としても知られる
精神科医の和田秀樹氏が言う。
「経営している学習塾の業績が3割ほど
落ち込んで立ち行かなくなり、日本政策
金融公庫が新型コロナ対策で始めた無利子
・無担保融資を知って申請しましたが、
1カ月近く審査で待たされた揚げ句、融資
を断られました。『コロナの影響の前から
業績が悪いから対象外』というのです。
医者としての収入もつぎ込んだりして、
ギリギリの経営で33年にわたって存続さ
せてきた塾なのに、スタッフの給料も払え
なくなれば、廃業するほかない。一方で、
知り合いの大金持ちは不動産収入が減った
という理由で1億円の融資を受け、『有利
子負債を無利子に借り換えられた』と喜ん
でいた。儲かっている会社だけを助け、
本当に困っている会社は潰して淘汰する
つもりだとしか思えません」
緊急融資の実態について、政策金融公庫
に問い合わせると、3月23日時点で
4万6399件の申し込みがあり、すでに
2万2915件の融資を決定したという。
「決定が約半分にとどまっているのは、
申請の約7割が3月16日以降に殺到し、
順次、審査中だからです。貸し渋ってい
るわけではありません。状況に応じて極力、
融資を実行していく方向です」(報道課)
■やっぱり金持ち優遇
今すぐ手元資金が必要なのに、審査に
時間がかかる上に断られたら、何のため
の緊急融資か分からない。
「東日本大震災の時、民主党政権は倒産
防止のためのモラトリアム法などで、被災
地や中小企業に手を差し伸べた。現政権よ
りずっと国民に寄り添う姿勢がありました。
安倍政権の経済対策は結局、金持ち優遇で
しかありません。このままでは中小企業の
倒産が相次ぎ、自殺者が続出するでしょう。
その数はコロナ感染による死者より、はる
かに多くなりかねません」(和田秀樹氏)
現金給付も厳しい条件をつけて出し渋り、
弱者に冷たい政府は、悪夢どころか悪魔的だ。
【転載終了】
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まあ、「アベノミクス」のマイナス金利
で大手から地方まで余裕がないのが実態で
しょうね。
経済政策にしろ、災害対応にしろ、
安倍首相の「悪夢の民主党政権」発言
は、むしろ安倍政権に相応しい言葉です。
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