なぜ日本で医療崩壊が危惧されているのか!
日刊ゲンダイ ヘルスケア+
【転載開始】
■改めて知りたい・・・
なぜ日本で医療崩壊が危惧されているのか
2020年04月18日
世界一の病院数とベッド数を誇る
日本の医療。
人口で日本の2.5倍の米国の病院数は
6146施設に対して日本は8372施設も
ある。
病床数が20未満の診療所のベッド数
も含めると1万5306施設だ。
しかも、4月14日時点での
新型コロナウイルスの感染者数と関連
の肺炎による死亡者数は日本は感染
7645人(死亡109人)に対して、
米国は同58万人強(同2.3万人超)、
イタリアは同16万人(同2万人)。
圧倒的に低い。
それなのになぜ医療崩壊が叫ばれるのか。
東邦大学名誉教授の東丸貴信医師に解説
してもらった。
■実は少ない集中治療室と医師・医療
スタッフ
「日本の重症患者の受け入れ体制は
皆さんが想像している以上に脆弱なの
です。例えば、日本の集中治療室の総
ベッド数は6500床に過ぎません。一方、
ドイツは2.5万床以上、米国は10万床
です。しかも、日頃から高度医療や救急
医療を受ける患者数が多いため、新たな
重症患者を収容できるベッド数は1000床
にも満たないのです。人材不足の問題も
あります。例えば普通のICUは2対1
看護なので、重症化した新型コロナウイ
ルス感染症患者1人に対し2人の看護師
が必要になります。ICUのベッド数が
あっても人手が足らずそのすべてを稼働
することはできないのです」
しかも、重症患者の救命に威力を発揮
するとされる体外式膜型人工肺(ECMO)
装置の全国の取り扱い台数は1400台程度
に過ぎず、適切に管理できるスタッフの
数も不足しているという。
医師の数も多くない。人口1000人あた
りの医師の数は日本では2.40人と、
OECD加盟国36カ国中32位と少ない。
それをコンピューター断層撮影装置 (CT)
などの医療資源でカバーして いるに過ぎ
ないという。
実際、日本のCTの台数は人口100万人
あたり107.2台。先進7カ国平均の25.2台
と比べてダントツに多い。
「こうした医療体制の脆弱さ、とくに
集中治療体制のもろさが新型コロナウイ
ルス感染症の死亡率を高めることは
イタリアとドイツの比較で明らかです。
3月31日時点での死亡率はイタリアで
は11.7%(感染者10万5792人、死者
1万2428人)に対して、ドイツでは 1.1%
(同7万1808人、同775人)でし た。
ICUのベッド数で言うと、ドイツ は人口
10万人あたり29~30床であるの に対して、
イタリアでは8.6床(2011 年時は12.5床
だったが財政緊縮で減少) にとどまってい
ます。一方、日本は5床 に過ぎません。
そのため、重症患者が 急増するとオーバー
シュートは非常に 早く訪れることが予想
されるのです」
■軽い認識の人が少なからずいる
もうひとつの理由は、いまだに新型
コロナウイルス感染症を
「少し強いインフルエンザ程度」との
軽い認識しかない人が少なからずいる
ことだ。
その中には新型コロナを恐れず、
「3密」(密閉、密集、密接)の回避、
「ソーシャルディスタンス」
(疾病の感染拡大を防ぐため、意図的
に人と人との物理的距離を保つこと)
の維持などをバカにして、ルールを
守らないことを自慢するかのような態度
を取る人がいる。
ここで、クラスターが生まれ拡散する。
「新型コロナに関する中国の調査 チーム
を率いる医師は先日、『致死 率はインフル
エンザの20倍』と述べ ています。甘く考え
てはいけません。 病原性は重症急性呼吸器症
候群 (SARS)や中東呼吸器症候群 (MERS)
に比べて低いといわれてい ますが、その感染力
はこれまでの感染 症に比べて強い。しかも、
いまは高速 大量輸送が行われており、ウイルス
自 体の病原性以上に人に感染しやすく、 重症化
しやすい社会的状況が整ってい ます」
その結果、世界で5000万人が犠牲 となった
スペイン風邪に劣らない 死亡率を記録している
地域もある。
事実、東京都がまとめたスペイン風邪 のデータ
では、日本を襲った第1波
(1918年8月~19年7月の対患者死亡率 1.22%)
に対して、4月13日午後7時 時点での新型コロナ
ウイルス感染症の 対感染者死亡率は1.43%となって
いる。
「医療崩壊を防ぐために個人ができる ことは、
自分が新型コロナに感染しない ように自分で考え
て行動することです。 この病気は人間の欲望や
生活様式を利用 して拡散していく。我々の行動を
変容す るよう求めているのかもしれません」
【転載終了】
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安倍晋三は、まだベッド数削減をしよう
としています。
今回、日本の若者の行動が世界から批判
されましたが、この若者が40~60代になる
頃には、ベッド数が足りなく、そして、保険
の掛け金が高額になり、盲腸手術に800万円
という高額な請求がくるようになるかも知れ
ません。
これは実際に、海外旅行で日本人ご夫婦が
盲腸手術に請求された実際の金額です。
アメリカの犠牲者が多いのは、保険に入れ
ない低所得者層が多いのではないでしょうか?
“いまだけの安倍晋三と今が良ければの若者“。
日本はどうなるのか・・・
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