菅長官「完全な形で五輪」・・・って、無理では?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■菅長官「完全な形で五輪」専門家提言案
そっちのけ発言の愚
公開日:2020/05/01
「人類が新型コロナウイルスに打ち
勝った証しとして完全な形で東京大会
を実施する方針であり、国際社会から
も強い支持を得ている」
1日の記者会見で、来夏に延期された
東京五輪について問われた際、こう答え
た菅官房長官。
新型コロナの感染拡大はいまだに終息
するどころか、見通しさえ立っていない
中で、東京五輪の開催の見込みを質問す
る記者もどうかと思うが、答える菅長官
も「国際社会からも強い支持を得ている」
とはよくぞ言ったものだ。
新型コロナの感染拡大防止策を検討す
る政府の専門家会議(座長・脇田隆字
国立感染症研究所長)がまとめた提言案
によると、新型コロナについて、
<当面、新規感染者数がゼロにはならず、
1年以上は、何らかの形で持続的な対策
が必要になる>という。
つまり、少なくとも「1年以上」は
新型コロナ対策の継続が必要なわけで、
この先、いつ、どこで感染爆発が起きて
も不思議じゃない。
どう考えても、準備期間を考えれば
東京五輪の開催は難しいと言わざるを
得ないだろう。
2024年の五輪はパリで開かれること
が決まっている。
「何が何でも東京開催」にこだわる必要
はないし、今のように五輪開催に固執し
て新型コロナのPCR検査体制の拡充を
怠り、市中感染を広げた状況と同じ過ち
を繰り返せば愚の骨頂だ。
とにかく、今は新型コロナの感染拡大
の防止策に力を入れ、万が一、感染爆発
が起きた場合に備えるための医療体制の
整備、治療薬の開発、支援に取り組むの
が先だろう。
質問した記者は安倍首相が
「ウイルスとの持久戦を覚悟する必要が
ある」と発言したことと絡めたようだが、
この発言自体もおかしな話だ。
振り返れば、安倍首相は2月下旬の段階
で新型コロナの感染防止について
「今後1~2週間がヤマ場」と言っていた。
それが約1カ月過ぎた3月下旬になると
「瀬戸際の状況が続いている」と言い出し、
今度は「持久戦を覚悟」だ。
国のトップの発言がこうクルクル変わるよ
うでは、国民が判断に迷い、右往左往する
のも当たり前だ。
そもそも東京五輪が決まった際のお題目は、
「東日本大震災と原発事故からの復興五輪」
だった。
それがなぜ、いつの間にか
「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った 証し」
にすり替わるのか。
ウソばかりついてきた政権だから、何を
言っても平気だと思っているのかもしれ
ないが、結局、迷惑するのは国民だ。
【転載終了】
****************************
やはり1年はかかると覚悟した方が
いいのでしょうかね。
ところで、迷走ばかりしている官邸 も、
不協和音となりだしましたかね。
なんとなく、不貞腐れた感じですも んね。
0コメント