日本のコロナの謎、ついに崩れる?
Society
【転載開始】
■日本のコロナの謎、ついに崩れる?
海外の見る日本の対策、今後のゆくえ
Apr 21 2020
これまで感染者が少なく、何とか持ち
こたえてきた日本の新型コロナウイルス
対策だが、3月下旬から感染者が急増して
いる。
日本は検査数を絞ったクラスター叩きを
戦略としてきたが、もう限界だという
見方が海外では優勢だ。
政府は感染拡大を受け緊急事態宣言で
市民の外出や店舗などの営業自粛を求め
ているが、罰則つきの欧米式ロックダウン
ではないため、効果に疑問の声が出て いる。
■感染が抑えられてきた日本いまは危険
水域に
海外メディアは、日本は感染の第一波
の悪化を何とか回避してきたという見方
だ。
もっとも明白な理由は指摘されておらず、
さまざまな憶測が飛び交っていた。
米ABCは、予定通りの五輪開催のために、
政府が数字を抑えようとしていたという
噂を紹介している。
米ウェブ誌『Vox』は、政府が肺炎患者
に十分なコロナウイルス検査をしていな
い可能性もあると指摘。
一方で、日本はもともと挨拶としての
握手やハグ、キスなどが少ない文化
だったこと、マスクの着用が浸透してい
たこと、早めに大型イベントの自粛や
学校休校などの社会的隔離措置が取られ
たことなどが功を奏したとも見ている。
こういった日本独特の理由が感染を遅ら
せたという認識が海外メディアには共通
だ。
しかし、今後の感染拡大は回避でき
ないという見方が圧倒的だ。
海外の見方は、ディプロマット誌による
アジアの国別新型コロナウイルス感染
の概要をまとめた記事に集約されている。
これによれば、3月中旬までは五輪開催
を議論できるほど感染は抑えられてきた
が、以後東京の感染者が増加。
ロックダウンの遅れによって起きた海外
の悲惨な状況を目にしていたにもかか
わらず、政府は企業や国民に対して活動
の自粛程度しか求めなかった。
4月7日に緊急事態宣言が出されたが、
相変わらず自粛の域を出ず、ロックダウン
と呼ぶには不十分なものだった。
その一方で、検査数は限定され、公式
の感染者数をはるかに上回る感染者が
おそらくいるのではという見方が 広がった。
いまや感染は急増しており、欧米の後を
追うのではないかいうことだ。
■WHOも称賛 クラスター対策は有効
だった
そもそも日本の戦略は、新型コロナ
ウイルス感染症対策専門家会議の助言に
基づき、医療崩壊を防ぐため重症者の
治療に集中すると同時に、感染の
クラスターを特定するため接触者追跡を
行うというものだった。
韓国やドイツのような大量検査ではなく、
症状のある人とその濃厚接触者を中心に
検査が行われてきた。
日本では、検査の少なさに関する海外
からの批判が大きく報じられているが、
実は日本の戦略は正しかったという指摘
もある。
ワシントン・ポスト紙(WP)は、ペンス
副大統領が
「症状がないなら検査の必要はない。アメ
リカ国民には、検査のための資源を症状の
ある人が利用できるよう、この考えを守る
よう奨励する」と述べたことを紹介。
同様の方針を取ったのが日本だとし、検査
を限定して感染の急拡大と医療崩壊を回避
できたことを認めている。
Voxも、日本では新規の感染者が確認さ
れると自治体と専門家チームが協力して
濃厚接触者を探し出し、関係する施設など
はすぐ閉鎖されると説明。
これまで感染爆発となるケースが見られ
なかったのは、クラスター叩きが効果的
だったことの証拠だとしている。
4月10日のWHOの記者会見では、緊急
事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、
日本はコロナウイルス対策に非常にシステ
マティックに取り組み、クラスター叩きを
熱心に行ってきたと高く評価した。
感染を断ち切るという努力に加え、感染者
の5人に1人しか他人に感染させていない
という貴重な発見など、データ収集におい
ても役立っているとしている。
最近では感染経路が特定できないケースも
増えているとしながらも、感染者発見、
隔離、接触者追跡という基本をしっかりと
守っていると称賛し、今後もサポートして
いきたいと好意的だった。
<中略>
■クラスター対策にも限界 韓国式に軍配
■個人のモラルに頼る緊急事態宣言
効果に疑問
感染の拡大を受けて出された緊急事態
宣言だが、その制度上の問題点をメディア
は指摘する。
ロイターは、規制違反に対して罰金や逮捕
といった罰則がある海外のロック ダウンと
は違い、日本のものは集団からのプレッシャー
や権威へのリスペクトと いった古くからの
日本の伝統に頼るもの だと述べる。
第2次世界大戦中に権力の乱用があったこと
への反省から、日本国憲法のもと 人権侵害
となる強力なロックダウンは できないと
解説している。
緊急事態宣言下では知事の権限が強化
され、市民に自宅待機、企業や店舗に
閉鎖を求めることができるが、あくまで
も自粛要請となるため、「歯抜け」と
批判されているとブルームバーグは述べ
る。
法的拘束力がなくても、夜の街や ショッピング
街への人出は減り、GPS を使った調査では
電車の利用も減って いるとするが、安倍首相
が求める7割 から8割の人との接触削減はまだ
まだ 難しいと見ている。
■少ない死者数の謎、ついに崩れる?
ブルームバーグは、たった一つの心 強く、
しかし不可解なデータは、日本 の少ない死者数
だと述べる。
いまのところG7のなかで最少だ。
新型コロナウイルス対応で称賛を浴び ている
ドイツと比べても、日本の数字 は非常に少ない。
専門家の間では、国民皆保険制度や肥満 の少な
さなどが原因としてあげられて おり、複数の要因
が関係していると見ら れている。 もっとも前出
の渋谷氏は、検査の不足が 診断されない肺炎を
増やすことになると 予測。
日本は集団感染のまだ初期であるため なんとか
拡大をしのいでいるだけで、 これからが本番だ
という見方をブルーム バーグに示している。
APは、日本の救急医療システムが崩壊 寸前だと
し、複数の病院で患者受け入れ が拒否された例を
紹介する。
病床、医療従事者、マスク、防護服など の医療用具
の不足も深刻で、集中治療室 (ICU)の設備も十分
ではないと報じて いる。
厚生労働省のまとめ(4月20日正午時点) によると、
日本の感染者数は1万608人、 死者は223人
(都道府県発表値合計)と なった。
ニューヨークやイタリアほどではないに しても、
感染拡大からの医療崩壊で、 今後は死者数が急増
する恐れがあるとAP は見ている。
【転載終了】
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先の記事と前後してしまいましたね。
海外から見ても日本は不思議な国な
のでしょうね。
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