新型コロナ、今後の感染の波は?
Society
【転載開始】
■新型コロナ、今後の感染の波は?
ミネソタ大が予測する3パターン
May 21 2020
世界のロックダウン解除が進むなか、
専門家らは第二波は避けられないものと
考えている。
ミネソタ大学感染症研究政策センター
(CIDRAP)は、4月30日に公開した
研究報告書のなかで今後の流行の波に
ついて3通りのシナリオを予測している。
◆消滅しない可能性
世界保健機関(WHO)の衛生緊急事態
の責任者であるマイケル・ライアン氏は
5月13日、新型コロナウィルスは
「このまま消滅しない可能性がある」と
警告を発した。
パスツール研究所の試算(4/15)によれば、
Covid-19の基本再生産数(R0)が1以下に
なるには70%の集団免疫が必要だが、
いまのところどの国の数値もこれには程遠い。
ワクチン開発に数ヶ月から1年かかるといわ
れる現在の状況では、ウイルスの撲滅はまだ
まだ望めない。
■今後18~24ヶ月間は備えが必要
そんななか、CIDRAPは、これまでに発表
された北半球のCovid-19についてのデータ
を参照し、1918年のスペイン風邪との違い
を考慮して3通りのシナリオを描いた。
一つ目は、2020年春の感染第一波のあと、
第一波よりやや低いピークが数ヶ月おきに
1、2年の間繰り返し起こるというもの。
二つ目は、2020年の秋か冬、第一波よりも
格段に大きな第二波が訪れ、その後は弱化した
波が数度起こるというもの。
三つ目は、大きなピークを描かない程度に
感染が増減を繰り返すというものである。
これらはもちろん
「地理や、それぞれの地域で実施される緩和
策の程度によって影響を受ける」ものである
が、同センターは、
「パンデミックがどのよ うなシナリオを辿る
ことになろうとも(中略)、 少なくともさら
に18~24ヶ月の間、Covid-19 の重要な動きに
備える必要がある」と警鐘を 鳴らす。
■新型コロナの波と関係なく起こる第二波
20 minutes紙(5/14)は、医療機関の逼迫
した状態を第二波と呼ぶのなら、それは近い
うちに新型コロナ感染の波とは関係なく確実
にやってくると報じている。
フランス国立健康機関協会会長を務める
レイモン医師によれば、フランスでは、2ヶ月
に及ぶ外出制限施行中、治療を中断したり、
セルフメディケーションに走る人が少なく
なかったため、
「いまになって病院に来る患者のなかには、
慢性疾患の合併症ケースが複数認められる」
ことを憂慮している。
また、同国では緊急でない手術は延期措置が
取られていた。
近いうちにこの制限も解除される見込みだが、
手術に必須である麻酔薬不足の懸念は消えない。
麻酔薬はCovid-19の集中治療に必要であるため、
「世界的に麻酔薬消費量が2000%増えた」 と
見込まれるからである。
加えて、精神科にも準備が必要と思われる。
「都市封鎖政策が一般市民のメンタルヘルスに
与える影響」については、国際調査も始まった。
今後、新型コロナウイルスの流行がどの
シナリオを辿ろうと、最初のぶり返しである
第二波をどう制御するかで、その後の流れも
変わると考えられる。
CIDRAPが勧告するように、まずは
「最悪のケースである第二のシナリオに備える」
姿勢が肝要と思われる。
【転載終了】
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この予測に似たことを岡田教授が解説し
ていましたね。
いずれにしろ言えることは、この先1年
間は警戒が必要ということのようです。
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