コロナ感染予防と記録的猛暑で世界が直面する「厳しい現実」!
現代ビジネス
【転載開始】
■警告・・・
コロナ感染予防と記録的猛暑で世界が
直面する「厳しい現実」 2020.06.22
昨年フランスでは45.9度を記録したが・・・
日本では本格的な夏が訪れていないにも
かかわらず、6月に入り、最初の1週間だけ
でも熱中症で1200人近くが搬送された。
総務省によると、昨年、日本で熱中症で
搬送されたのは5月から9月までのあいだに
全国で7万人以上。
しかし、今年はコロナ対策としてマスクを
着用する夏となる。
外出時はマスク着用を怠らないとしても、
周囲2メートル以内に人がいない屋外では
マスクを外し、身体をいたわるべきだろう。
ともかく今年の夏はコロナ感染予防と
猛暑のダブルパンチで相当な覚悟が必要と
なりそうだ。
■「記録破りの猛暑」に?
では、目前に迫っているこの夏をどう
乗り越えるべきか。
2020年の夏は、
「北半球で記録破りの猛暑に襲われる」
確率が高いと、国連の下部機関である
世界気象機関(WMO)は、「警告」を発し
ている。
イギリス気象庁、ハッドレー・センター も
今年の夏は産業革命以来の記録的な暑さと
なるのではないかと予想している。
ハッドレー・センターは、
マーガレット・サッチャー元首相の肝いり
で設立され、スーパーコンピューターに
よる正確な分析で定評がある。
さらに、欧州委員会(EU)の下部機関、
コペルニクス気候変動サービス(C3S)も
今年の5月は特に温かく、この調子でいく
と昨年よりさらに厳しい猛暑になるのでは
ないかと予測している。
その兆候が、2019〜20年の暖冬に現れ
ていたことは、本稿3月11日のコラム
(世界に異変…観測史上「一番の暖冬」が
意味すること)でも述べた。
暖冬の次の夏は猛暑となる傾向があるから
だ。
アメリカ、NASAのグローバル気象変化
プロジェクトによれば、世界の平均温度が
1.5度上がるだけで世界の人口の14%が少な
くとも5年おきに熱波に襲われるというが、
これがさらに2度上昇すると、世界人口の
37%が熱波に苦しむようになるという。
特に赤道に近い国ほど熱波が激しい。
ところが、人口が密集する大都市はヒート
アイランド現象も加わって厳しい暑さに
みまわれ、2050年までには3億5千万人が
熱波に襲われると予想される。
NASAの地球観測地図によれば、森林地域
に比べ、都市部では10度近い気温の高さも
観測されている。
このため、都市でのヒートアイランド現象
には一層、拍車がかかり、空気中の二酸化
炭素量も上昇するため、さらなる温暖化へ
と悪循環になりそうだ。
暑いからクーラーをつける。
しかし、つけると余計に外の温度が高くな
るということでは、暑くてもクーラーを
なるべくつけるべきではないかもしれない。
しかし、室内における熱中症の割合が40%
と言われる中、つけないわけにもいかない。
■パンデミック夏と冷房
昨年は欧州の都市でも一部で40度を超え
る猛暑日が続いた。
夏が短い欧州の国々では冷房が一般では
ない国も多い。
まして建物の最上階は家賃が安い住宅に
転用されることが多いこともあって、室内
に日中の熱風がこもったままになり、
熱中症になりやすい。
2003年の夏、フランスでは高齢者、2万人
が熱中症で命を落とした。
同夏、欧州で熱中症のために死亡した人は
7万人もいた。
高齢者はのどの渇きを感じなくなる傾向が
強いため、意識してこまめに水分をとる必要
がある。
そして2019年の夏にはフランス南部で
45.9度という最高気温も確認されている。
今年の夏はコロナ対策で、自宅で過ごす
時間が長くなった場合も多いだろう。
テレワークや就寝時もできるかぎり、たとえ
クーラーがなくても室内の温度が上がりすぎ
ないように工夫をする必要に迫られそうだ。
クーラー所有が浸透している日本と
アメリカでは90%近い世帯が所有している
というが、ドイツのようにもともと夏が
短い国では、クーラーの所有率はわずか2%
ほどしかない。
ちなみに国際エネルギー機関(IEA)に
よれば、現在、日中の温度が25度以上の
国々でクーラーを所有しているのは世界の
総人口の8%にすぎないという。
いまだ中国、インド、インドネシアなどで
クーラーの購入率は低いものの、この 三国を
はじめ発展途上国や欧州諸国などで クーラー
の購入に拍車がかかると、 クーラーの数は
現在の16億台から2050年 までには約56億台
となることが予想される。
世界でクーラーの数が3倍となったとき、
気温はさらに上昇している。
一体、次の世代はどのように夏を過ごすの
だろうか。
【転載終了】
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今年の夏は、「コロナ渦」及び「熱中症」と
戦わなければならないようですね。
いつまで戦いは続くのか?
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