地方の“新型コロナ差別”の実態・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■都会に住むとわからない・・・
地方の“新型コロナ差別”の実態
公開日:2020/08/02
東京、大阪、愛知などの新型コロナ
ウイルス感染症の新規感染者増は感染
の再拡大だが、地方によっては初の
本格的感染拡大という地域も多い。
そのため、都会者にはわからない、
新型コロナ差別が存在する。
「コロナが怖いというよりも、コロナ
になったことで巻き起こる、村八分張り
の誹謗中傷の方がよほど怖いんです」
こう言うのは東北地方で代々農家を
営んできたAさん。
夏は娘夫婦と孫の里帰りを楽しみにし
てきたが、今回はそれどころではない、
という。
■家や個人が特定され卵を投げられ、
自宅壁に落書き
「先日、愛知でコロナ第一号が出た時
ビラが配られていたというニュースが
あったでしょ。都会の者はそれでビック
リしたかもしれないが、田舎じゃビラど
ころじゃ済まない。噂がすぐに広まるか
ら本人がすぐに特定され、その家に卵を
投げる、石をなげる、落書きが書かれる
なんてことが起こるんです」
新型コロナで感染者が出ると地元の
テレビや新聞などの県内ニュースで、
会社の建物がTV画面や新聞の写真に
映し出される。
「都会と違って田舎ですから、従業員
の数も少ない。すぐに"〇×が新型コロナ
らしい"という噂が広まる。それが事実か
どうかなんてことは関係なく、噂が立った
時点でその人物の評価はガタ落ちです。
取引先からも敬遠され、会社に居ずらく
なり、引っ越しを余儀なくされかねません。
ですから、田舎では新型コロナ感染に対す
る危機感は都会の比ではありません。と
にかくネット以上に速い田舎の情報網に
よって、勤務先、家族構成全てあらわにな
る。近くに親、親戚が住んでいる場合には、
菓子折りをもって近所に謝りに行くが、
受け取ってもらえないといった類の話も
聞きます」
■県外ナンバーには強いアレルギー
車を所有している人の中には転勤で
引っ越してきて車のナンバーが元のまま
という場合が少なくない。
「メディアでも報じられていますが、
田舎 では県外ナンバーに対するアレル
ギーが凄い。 県外ナンバーの車は観光か
ビジネスかの違い なく、傷をつけられた
り、落書きされたりす る。そのため県外
ナンバーの人は"私はこの 地域の住人です"
と張り紙をして駐車しておかないと危な
いのです」
先日、岩手県内で初めての新型コロナ患者
がでたとき、街頭インタビューを受けた多く
の岩手県民が
「自分が第一号になるのだけは避けたかった」
と語っていたが、その気持ちは痛いほどわか
るとAさんは言う。
「以前、他県の人間が岩手の土産物屋に入ろ
うとするだけで入店拒否されたという話があり
ましたが当然です。田舎じゃ悪い噂が立ったら、
そこでは住みづらくなりますから。恐らくはこ
れまでも感染疑いの人はいたんでしょうが、皆
我慢して病院へは行ってないのでしょう」
Aさんは今年の夏は娘夫婦と孫に会うの
はあきらめたという。
【転載終了】
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記事の指摘どおりですね。
わが市でも、初めてコロナに感染した
方がいましたが、社内と取引先に二次
感染者が出てしまい、会社に居づらく
なり退職したそうです。
都心ナンバーに眉をひそめる方がいる
のも事実です。
都心の緩い感覚の方達には理解しがた
いかも知れませんが。
特に、「GOTO」は旅費の補助がある
だけに、「人の税金で感染広げるな」と
いう感情もあるでしょう。
なかなか、難しい環境ですよね。
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