「無駄だから」と半減させた保健所に検査を押し付ける政府!
日本でPCR検査が増えない謎を追う
【転載開始】
■「無駄だから」と半減させた保健所に
検査を押し付ける政府
公開日:2020/08/07
5月4日の会見で尾身茂・専門家会議
副座長が、日本のPCR検査が少なかった
のは、3月6日の保険適用まで「行政検査」
として行っていたために、地方衛生研究所
の体制が整っていなかったからだと述べた。
「行政検査」というのは、食中毒検査も
そうだが、感染症法に基づいて保健所が
検体を採取し、それを地方衛生研究所に
送って陽性か陰性かの評価をし、もし陽性
の人がいれば感染症指定の医療機関に送る
というシステムである。
つまり、PCR検査の主体が保健所にある
ということを意味する。
ところが、3月6日にPCR検査が医療
として保険適用になった。
これで検査は拡充されると期待されたはず
なのに、そうはならなかった。
その後の厚労省の通知を見ると、
「同検査を実施する医療機関に対して、都道
府県等から行政検査を委託しているものと取り
扱い」とある。
あくまで行政検査であることに変わらず、
医療機関は保健所から委託されているだけと
いうことのようである。
ところが検査費用を行政負担にして無料 と
したせいか、リスクの割には委託条件が 厳しく、
検体採取の委託を受ける医療機関 が少なかった
という。
■政府の「選択と集中」で消えた保健所
かつて日本には保健所はたくさんあった。
結核が蔓延していたからである。
当時は感染症である結核を一掃しようと、
その中心に保健婦(当時)を置いた。
ところが、結核が少なくなり保健所も削減
されていく。
1994年に保健所法が改正されると、
2019年に全国で472カ所とほぼ半減
するまでに減らされている。
保健所だけではない。国立感染症研究所
ですら研究員が削減され、予算も今は米国
のCDC(疾病対策センター)と比べると、
1000分の1以下といわれる。
かつて豊富にいた保健師も現在は全国で
8000人以下。
それなのに介護予防や災害対応といった
通常の業務のうえに、さらにPCR検査が
加わったのである。
マンパワー不足でやれるはずがなかった。
こうなったのは、企業と同じように政治も
「選択と集中」に舵を切ったからだ。
いつ起こるか分からないパンデミックに準備
するなんて無駄、公衆衛生も大きな問題が
なければ保健所なんていらない――。
未来を見通す能力がある政治家がやるなら
効果的だろうが、一寸先も読めない政治家が
やれば、ハズレ馬券を買うようなものなのだ。
【転載終了】
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自民政治で、 病床の削減、科学技術部門の
予算削減、 感染研の予算削減。
どんどん国力が落ちていって、日本のラン
キングがOECDの最下位近くになってしまい
ました。
OECDから外れてしまうかも?
もう先進国ではないですよね。
本来、18%の支持者で政権を70有余年も
維持できません。
背後にいる国がそうさせているのです。
自民党政治がその国にとって都合がいい
からです。
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